『殿、利息でござる!』は庶民VSお上の銭バトルを面白おかしく描いた映画と思って見ると、いい意味で裏切られる作品だ。
フィギュアスケーターの羽生結弦くんがお殿様の仙台藩主・伊達重村を演じたことでも話題になっている。
250年前の江戸中期の仙台藩・吉岡宿は、藩から物資を運ぶ伝馬役を押しつけられていた。
馬は自前で買って世話をしなければならない上に、人足を雇う費用も負担しなくてはならなかった。
耐えかねて夜逃げをする者もあとを絶たない。
そんな中、決死の覚悟で吉岡宿を救うため立ち上がる人がいた。
造り酒屋の穀田屋十三郎(阿部サダヲ)が、京都から吉岡宿に帰郷した菅原屋篤平治(瑛太)と、みんなが幸せになるための方法を模索していたある日、範に金千両(現代の3億円くらい)を貸し、その利息1割を吉岡宿の労役に書かかる費用にあて、みんなの負担を減らそうと考えた。
アイデアはいいが、表ざたになれば命さえ危ない上に、そんなお金が集まるとは思えない非現実的な話だが、真剣に人々の窮状を案じていた穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は本気でことを起こそうと奔走する。
その先はネタバレになるのであえて語らないが、思いを同じにしていた人が他にもいたこと。
そして、実はこの計画が実現するために、ある人物の長年に渡る秘密が明らかになっていく。
その話が、この話しの鍵となっている。
名誉や自己顕示欲でなく世のため人のため、見返りを求めず、口外しないという「つつしみの掟」を作り粛々と計画を遂行していく姿は、コメディタッチでエンターテイメントの強い演出の中にも、静かな感動が湧いてくる。
見ている間は泣いたり、笑ったりしながらも見終わった後で、じわじわ心に効いてくる作品だ。
この映画の原作は、磯田道文さんの『無私の日本人』の実話が元になっている。
磯田道史さんの『武士の家計簿』が映画化されたある日、見知らぬ老人から届いた1通の手紙がこの作品が生まれたきっかけとなっているエピソードがある。
その老人の吉岡宿に伝わっている立派な人々の話を本にしてほしいという内容の手紙がきっかけで、磯田道文さんは映画の中にも出てくる『国恩記』を知ることとなる。
『国恩記』は創造を絶した内容で、歴史学者でもあり古文書を冷静に読む磯田道文さんも泣かれたということだ。
詳しくはこちらをどうぞ。
本の話WEB
『自著を語る ある老人の執念がこの本を書かせた 『無私の日本人』 (磯田道史 著)』
2016年5月24日火曜日
2016年4月4日月曜日
【シネマ散歩】ニューヨーク眺めのいい部屋売ります
ウッディアレンの「アニー・ホール」からダイアン・キートンが好きだった。
当時、映画のヒットと共にダイアン・キートンのファッションが話題になった。
女性が着るベストにネクタイといったマニッシュスタイルがすごく新鮮でかっこよかった。
ちなみに衣装は全てラルフ・ローレンだった記憶がある。
そのダイアン・キートンの最新作『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』だが、『恋愛適齢期』のように大人の関係のストーリーが好きな人にはきっとはまる作品だと思う。
原題は「5 Flights Up」
5階上という意味のとおり、ブルックリンの古いアパートの最上階の5階にアレックス(モーガン・フリーマン)とルース(ダイアン・キートン)の夫婦が住んでいる。
年をとってエレベーターのないアパートの階段の上り下りが大変になってきたので、そろそろ引越を考えはじめた。
アレックスは愛犬の10歳になるドロシーと、毎朝朝食を買いに行くのが日課なのだが、どちらも階段をのぼるのに息切れし、足腰にこたえる。
家を売るための内覧会がある日の朝に、ついにドロシーの腰が悲鳴を上げ具合が悪くなり入院することに。
やっぱり、エレベーターがないとだめよーとばかりに、妻のルースはアレックスを説得する。
アレックスは40年間住んだわが家を離れがたい。
学生時代に知り合い、黒人と白人の結婚が認められなかった州もあった時代に結ばれ、子どもができない悲しい現実もふたりで乗り越え連れ添ってきた夫婦の回想シーンがところどころでてきて、人生をともにしてきたふたりの歴史が見えてくる。
ニューヨークの住宅事情も垣間見えて興味深い。
かわいらしく芸達者な犬のドロシーや、ふたりのウイットのきいた会話にときどき笑いが起きる。
夫婦にとって人生そのものの部屋を手離そうとしたことがきっかけで、アレックスとルースと同じように、見ている観客も改めて気づかされることがあり、本当に大切なことを考えさせられる映画だ。
そして、ダイアン・キートンは年を重ねてもさりげない上質な大人のおしゃれを見せてくれた。
獣医さんが、犬のドロシーが入院するときに心配する夫婦にかけるセリフ
「(犬は)”今”に懸命になんです。」
先のことを心配して生きているのは人間だけで、犬はこの瞬間を懸命に生きていることに教えられる言葉だ。
当時、映画のヒットと共にダイアン・キートンのファッションが話題になった。
女性が着るベストにネクタイといったマニッシュスタイルがすごく新鮮でかっこよかった。
ちなみに衣装は全てラルフ・ローレンだった記憶がある。
そのダイアン・キートンの最新作『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』だが、『恋愛適齢期』のように大人の関係のストーリーが好きな人にはきっとはまる作品だと思う。
原題は「5 Flights Up」
5階上という意味のとおり、ブルックリンの古いアパートの最上階の5階にアレックス(モーガン・フリーマン)とルース(ダイアン・キートン)の夫婦が住んでいる。
年をとってエレベーターのないアパートの階段の上り下りが大変になってきたので、そろそろ引越を考えはじめた。
アレックスは愛犬の10歳になるドロシーと、毎朝朝食を買いに行くのが日課なのだが、どちらも階段をのぼるのに息切れし、足腰にこたえる。
家を売るための内覧会がある日の朝に、ついにドロシーの腰が悲鳴を上げ具合が悪くなり入院することに。
やっぱり、エレベーターがないとだめよーとばかりに、妻のルースはアレックスを説得する。
アレックスは40年間住んだわが家を離れがたい。
学生時代に知り合い、黒人と白人の結婚が認められなかった州もあった時代に結ばれ、子どもができない悲しい現実もふたりで乗り越え連れ添ってきた夫婦の回想シーンがところどころでてきて、人生をともにしてきたふたりの歴史が見えてくる。
ニューヨークの住宅事情も垣間見えて興味深い。
かわいらしく芸達者な犬のドロシーや、ふたりのウイットのきいた会話にときどき笑いが起きる。
夫婦にとって人生そのものの部屋を手離そうとしたことがきっかけで、アレックスとルースと同じように、見ている観客も改めて気づかされることがあり、本当に大切なことを考えさせられる映画だ。
そして、ダイアン・キートンは年を重ねてもさりげない上質な大人のおしゃれを見せてくれた。
獣医さんが、犬のドロシーが入院するときに心配する夫婦にかけるセリフ
「(犬は)”今”に懸命になんです。」
先のことを心配して生きているのは人間だけで、犬はこの瞬間を懸命に生きていることに教えられる言葉だ。
2015年12月20日日曜日
【シネマ散歩】『アパートの鍵貸します』のシャーリー・マックレーンがかわいい
最近のジェットーコースターのようにめまぐるしく、アクションばかりの映画に疲れて古い映画をみるとしみじみとした幸福感が残る。
そんな古い映画の中でとびきり好きな一本が『アパートの鍵貸します』だ。
原題の『The Apartment』よりもコメディタッチで内容にマッチした邦題でうまい。
監督のビリー・ワイルダーらしく意外なストーリー展開と、ユーモアとペーソスにとんだセリフ、キャストも魅力的な作品だ。
しがない保険会社の平社員のバクスター(ジャック・レモン)が思いを寄せているのはエレベーターガールンのフラン(シャーリー・マックレーン)。
この若いときのマックレーンがショートカットが似合うとてもキュートな女性で、上司と不倫している不道徳な嫌悪感を抱かせない。
むしろ悪い男の餌食になったと同情をするくらいの純真なイメージを持たせる。
フランを演じた女優が色気ムンムンのお色気女優だと、バクスターが恋心を抱くのはきっと不自然に感じただろう。
ストーリーは、大手保険会社に勤めるサラリーマンのバクスターは、頼まれるといやと言えない。
上司の課長4人の愛人を連れ込むホテル代わりに、自分のアパートの部屋を貸している。
その見返りに、会社で2番目に若い管理職に出世するバクスターだが、今度は部長からもアパートの部屋を貸すように迫られる。
そんなある日ひょんなことから部長の愛人が、自分が好きなフランだと知りショックを受けやけ酒を飲んだ店で知り合った女性を連れて帰宅する。
そして、女性遍歴を同僚に聞かされたことで部長を責めて言い争い冷たく突き放され、失意のうちに睡眠薬を飲んで意識を失っているフランを見つける。
上司たちが逢引をしている物音を、バクスターが入れ替わり立ち代り女を連れ込んでいると誤解している隣人の医者に助けを求めて一命を取り留める。
医者はバクスターが原因でフランが睡眠薬を飲んだと思っている、
フランの名誉にために何も言わないバクスター。
自分の気持ちを隠してかいがいしく傷心のフランを慰め看病する。
バクスターがフランのために作るスパゲティーをテニスラケットで湯きりするシーンは有名だ。
フランは結局、家に連れ戻され離婚した部長と寄りを戻すことになる。
再び、出世をちらつかせフランとの逢引のために部長にアパートの鍵を渡すように迫られたバクスターはフランへの気持ちが断ち切れず、出世も捨て会社もやめて、大晦日の夜部屋を出て行く準備をしている。
そのことを知ったフランは、バクスターのやさしさと愛情に気づき、部長の元を去りバクスターのアパートの部屋まで走っていく。
バクスターの部屋の前に来ると「バーン」という大きな音がする。
フランはバクスターの部屋から拳銃の音がしたと思い必死でドアをたたく。
ところが、部屋から出たきたバクスターの手にはシャンパンが・・・
ラストはキスするでもなく、抱き合うでもなくただ黙ってトランプのカードを配る二人の笑顔が印象的で心に残る。
なんでも思い通りにしようとする部長に見切りをつけ、若い二人が結ばれる結末は最高にハッピーだ。
そんな古い映画の中でとびきり好きな一本が『アパートの鍵貸します』だ。
原題の『The Apartment』よりもコメディタッチで内容にマッチした邦題でうまい。
監督のビリー・ワイルダーらしく意外なストーリー展開と、ユーモアとペーソスにとんだセリフ、キャストも魅力的な作品だ。
しがない保険会社の平社員のバクスター(ジャック・レモン)が思いを寄せているのはエレベーターガールンのフラン(シャーリー・マックレーン)。
この若いときのマックレーンがショートカットが似合うとてもキュートな女性で、上司と不倫している不道徳な嫌悪感を抱かせない。
むしろ悪い男の餌食になったと同情をするくらいの純真なイメージを持たせる。
フランを演じた女優が色気ムンムンのお色気女優だと、バクスターが恋心を抱くのはきっと不自然に感じただろう。
ストーリーは、大手保険会社に勤めるサラリーマンのバクスターは、頼まれるといやと言えない。
上司の課長4人の愛人を連れ込むホテル代わりに、自分のアパートの部屋を貸している。
その見返りに、会社で2番目に若い管理職に出世するバクスターだが、今度は部長からもアパートの部屋を貸すように迫られる。
そんなある日ひょんなことから部長の愛人が、自分が好きなフランだと知りショックを受けやけ酒を飲んだ店で知り合った女性を連れて帰宅する。
そして、女性遍歴を同僚に聞かされたことで部長を責めて言い争い冷たく突き放され、失意のうちに睡眠薬を飲んで意識を失っているフランを見つける。
上司たちが逢引をしている物音を、バクスターが入れ替わり立ち代り女を連れ込んでいると誤解している隣人の医者に助けを求めて一命を取り留める。
医者はバクスターが原因でフランが睡眠薬を飲んだと思っている、
フランの名誉にために何も言わないバクスター。
自分の気持ちを隠してかいがいしく傷心のフランを慰め看病する。
バクスターがフランのために作るスパゲティーをテニスラケットで湯きりするシーンは有名だ。
フランは結局、家に連れ戻され離婚した部長と寄りを戻すことになる。
再び、出世をちらつかせフランとの逢引のために部長にアパートの鍵を渡すように迫られたバクスターはフランへの気持ちが断ち切れず、出世も捨て会社もやめて、大晦日の夜部屋を出て行く準備をしている。
そのことを知ったフランは、バクスターのやさしさと愛情に気づき、部長の元を去りバクスターのアパートの部屋まで走っていく。
バクスターの部屋の前に来ると「バーン」という大きな音がする。
フランはバクスターの部屋から拳銃の音がしたと思い必死でドアをたたく。
ところが、部屋から出たきたバクスターの手にはシャンパンが・・・
ラストはキスするでもなく、抱き合うでもなくただ黙ってトランプのカードを配る二人の笑顔が印象的で心に残る。
なんでも思い通りにしようとする部長に見切りをつけ、若い二人が結ばれる結末は最高にハッピーだ。
2015年11月28日土曜日
【シネマ散歩】『コードネームU.N.C.L.E』 イケメン過ぎるナポレオン・ソロ
ナポレオン・ソロといえば昔懐かしいテレビドラマの「0011ナポレオン・ソロ」を思い浮かべる。
まだ子どもだったがナポレオン・ソロより金髪のイリヤ・クリヤキンの方が好きだった。
『コードネームU.N.C.L.E』は大好きなヒュー・グランド目当てで見たのだが、でてくるのはラストのほうのシーンであまり出番がなかった。
それでもひさしびりのヒュー様はいい感じに年を重ねられていて相変わらずステキだった。
むしろ若い頃よりいい感じだ。
映画の方のナポレオン・ソロは「マン・オブ・スチール」でスーパーマン役を演じたヘンリー・カビル。
イケメンで仕立てのいいスーツがばっちり決まっていてファッション雑誌のモデル並みにかっこいい。
犯罪歴があり刑務所に入る代わりにCIAのスパイとして働いている。
重度の女好きで、頭も切れる有能なスパイといった役どころがはまっている。
一方のイリヤ・クリヤキンはアーミー・ハマー。
最年少でKGBに入った超エリートスパイで、真面目で几帳面。
考え方もやり方もまったく正反対のふたりが国際テロ組織の脅威から世界を守るため最初は疑心暗鬼で反りが合わないが、次第にお互いを信頼し任務を遂行する。
そのふたりにからんでくるのが核爆弾を作る天才科学者を父に持つ車の整備士のギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)。
クリヤキンの婚約者になってローマに潜入するが、実はソロとクリヤキンに言えない秘密を持っていた。
1960年代のアメリカ・ソ連の冷戦時代に両国が手を組むなんて発想が現実にはありえない設定だが、この任務をきっかけにU.N.C.L.E(United Network Command for Law and Enforcement)が誕生する。
ヒュー様演じるイギリスの英国海軍中佐で情報部のトップアレキサンダー・ウェーバリーがU.N.C.L.E結成を3人に伝える。
次回作を予感させるラストだったが、次回はもっとヒュー様を出して欲しい。
アクションあり、美女ありのスタイリッシュイケメンスパイ映画の誕生といったところか。
まだ子どもだったがナポレオン・ソロより金髪のイリヤ・クリヤキンの方が好きだった。
『コードネームU.N.C.L.E』は大好きなヒュー・グランド目当てで見たのだが、でてくるのはラストのほうのシーンであまり出番がなかった。
それでもひさしびりのヒュー様はいい感じに年を重ねられていて相変わらずステキだった。
むしろ若い頃よりいい感じだ。
映画の方のナポレオン・ソロは「マン・オブ・スチール」でスーパーマン役を演じたヘンリー・カビル。
イケメンで仕立てのいいスーツがばっちり決まっていてファッション雑誌のモデル並みにかっこいい。
犯罪歴があり刑務所に入る代わりにCIAのスパイとして働いている。
重度の女好きで、頭も切れる有能なスパイといった役どころがはまっている。
一方のイリヤ・クリヤキンはアーミー・ハマー。
最年少でKGBに入った超エリートスパイで、真面目で几帳面。
考え方もやり方もまったく正反対のふたりが国際テロ組織の脅威から世界を守るため最初は疑心暗鬼で反りが合わないが、次第にお互いを信頼し任務を遂行する。
そのふたりにからんでくるのが核爆弾を作る天才科学者を父に持つ車の整備士のギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)。
クリヤキンの婚約者になってローマに潜入するが、実はソロとクリヤキンに言えない秘密を持っていた。
1960年代のアメリカ・ソ連の冷戦時代に両国が手を組むなんて発想が現実にはありえない設定だが、この任務をきっかけにU.N.C.L.E(United Network Command for Law and Enforcement)が誕生する。
ヒュー様演じるイギリスの英国海軍中佐で情報部のトップアレキサンダー・ウェーバリーがU.N.C.L.E結成を3人に伝える。
次回作を予感させるラストだったが、次回はもっとヒュー様を出して欲しい。
アクションあり、美女ありのスタイリッシュイケメンスパイ映画の誕生といったところか。
2015年10月14日水曜日
【シネマ散歩】『マッチスティック・メン』は詐欺師。騙されるのはあなた。
最後にどんでん返しのあるストーリーで、前に一度観たはずなのに結末をすっかり忘れていた。
ニコラス・ケイジ演じる詐欺師のロイは病的なまでの潔癖症で、じゅうたんが少し毛羽立っただけでも気になってクリーナーをかけ、家じゅうを磨き上げ消毒をする。
洗濯ものもきれいにたたみ、食器が汚れるのが嫌でツナ缶ばかり食べている。
詐欺をしている時は、別人のように緻密に計算されたテクニックで手腕を発揮する。
そんな複雑なキャラクターをニコラス・ケイジが巧みに演じていて、映画のストーリーよりもロイのキャラクターが面白すぎて引き込まれる。
ある日医者に処方された薬を誤ってキッチンの排水溝に流してしまいパニックになったロイは、詐欺師仲間のフランクにすすめられて、精神分析医のクレインのところを訪れる。
そして、十数年前に別れた妊娠中だった妻のお腹にいたという少女アンジェラに会いに行くことをすすめられる。
そんなある日相棒のフランクが大きい仕事を持ちかけてくる。
いつも緻密で計算しつくしたロイの計画が思わぬ方向に転がり始め、娘のアンジェラを巻き込むはめに陥り事態は最悪の結果に・・・
ところが、この全てがどんでん返しの結末の複線だったのだ。
2003年に製作された映画だが、今観ても脚本の面白さが古臭さを感じさせない。
ほろっとさせる父娘のストーリーに気をとられているうちに、観客は騙されているのだ。
『マッチスティック・メン』は詐欺師の意味だそうだが、騙されるのは観ている私たちなのだ。
監 督 リドリー・スコット
脚 本 ニコラス・グリフィン
テッド・グリフィン
制 作 ジャック・ラプケ
リドリー・スコット
スティーブ・スターキー
ジョーン・ベイリー
テッド・グリフィン
製作総指揮 ロバート・ゼメキス
音 楽 ハンス・ジマー
撮 影 ジョン・マシソン
編 集 ドディ・ドーン
原 作 エリック・ガルシア
キャスト ニコラス・ケイジ サム・ロックウェル
アリソン・ローマン ブルース・アルトマン
ニコラス・ケイジ演じる詐欺師のロイは病的なまでの潔癖症で、じゅうたんが少し毛羽立っただけでも気になってクリーナーをかけ、家じゅうを磨き上げ消毒をする。
洗濯ものもきれいにたたみ、食器が汚れるのが嫌でツナ缶ばかり食べている。
詐欺をしている時は、別人のように緻密に計算されたテクニックで手腕を発揮する。
そんな複雑なキャラクターをニコラス・ケイジが巧みに演じていて、映画のストーリーよりもロイのキャラクターが面白すぎて引き込まれる。
ある日医者に処方された薬を誤ってキッチンの排水溝に流してしまいパニックになったロイは、詐欺師仲間のフランクにすすめられて、精神分析医のクレインのところを訪れる。
そして、十数年前に別れた妊娠中だった妻のお腹にいたという少女アンジェラに会いに行くことをすすめられる。
そんなある日相棒のフランクが大きい仕事を持ちかけてくる。
いつも緻密で計算しつくしたロイの計画が思わぬ方向に転がり始め、娘のアンジェラを巻き込むはめに陥り事態は最悪の結果に・・・
ところが、この全てがどんでん返しの結末の複線だったのだ。
2003年に製作された映画だが、今観ても脚本の面白さが古臭さを感じさせない。
ほろっとさせる父娘のストーリーに気をとられているうちに、観客は騙されているのだ。
『マッチスティック・メン』は詐欺師の意味だそうだが、騙されるのは観ている私たちなのだ。
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監 督 リドリー・スコット
脚 本 ニコラス・グリフィン
テッド・グリフィン
制 作 ジャック・ラプケ
リドリー・スコット
スティーブ・スターキー
ジョーン・ベイリー
テッド・グリフィン
製作総指揮 ロバート・ゼメキス
音 楽 ハンス・ジマー
撮 影 ジョン・マシソン
編 集 ドディ・ドーン
原 作 エリック・ガルシア
キャスト ニコラス・ケイジ サム・ロックウェル
アリソン・ローマン ブルース・アルトマン
2015年8月18日火曜日
『しあわせのパン』のロケ地・洞爺湖月浦へ
映画『しあわせのパン』は2012年の作品だ。
レンタルビデオショップで偶然手に取り観た映画で、心温まるゆっくりとした時間の流れを感じるこの作品の世界観がとても心地よい。
そして、その映画の中の風景に魅了されわたしはロケ地にまで行ってしまった。
『しあわせのパン』は北海道の洞爺湖のほとりにある小さな町で「カフェ・マーニ」を営む東京から移り住んだ夫婦とそこを訪れる人々との物語である。
北海道の洞爺湖の月浦あるその場所を訪れると、映画のままの風景がそこにあった。
カフェ「マーニ」を営む夫婦を演じているのは、原田知世と大泉洋。
夫の水縞くんがパンを焼き、奥さんのりえさんがそれに合わせてコーヒーを淹れ、料理をつくる。
りえさんの好きな絵本「月とマーニ」から店の名前をつけた。
春夏秋冬それぞれの季節に、いろいろな想いを抱えて訪れる人々は、静かに温かく迎える「マーニ」の夫婦と洞爺湖の自然に癒される。
北海道の洞爺湖の月浦あるその場所を訪れると、映画のままの風景がそこにあった。
カフェ「マーニ」を営む夫婦を演じているのは、原田知世と大泉洋。
夫の水縞くんがパンを焼き、奥さんのりえさんがそれに合わせてコーヒーを淹れ、料理をつくる。
りえさんの好きな絵本「月とマーニ」から店の名前をつけた。
春夏秋冬それぞれの季節に、いろいろな想いを抱えて訪れる人々は、静かに温かく迎える「マーニ」の夫婦と洞爺湖の自然に癒される。
2015年8月11日火曜日
フリーダ・カーロがつないだもの
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| イメージ・フォーラムの壁に貼られた「フリーダ・カーロの遺品」ポスター |
目的はかねてから楽しみにしていた映画『フリーダ・カーロの遺品ー石内都、織るように』を観るためだ。
劇場は渋谷駅から246を青山方面に歩いたところにあるシアター・イメージフォーラムだ。
ここを訪れるのは二度目で、前回は観たのは『ハーブ&ドロシー』という郵便局員のハーブと図書館司書のドロシーの慎ましい生活を送りながら、共通の趣味である現代アートのコレクションをする夫婦のドキュメンタリーだ。
1LDKのアパートに入るサイズで、自分たちの給料で買える作品を基準に集められたふたりのコレクションはアート史に残る名作ばかりとなる。
お金のためだけでない、ただアートを愛する夫婦愛に満ちたふたりの豊かな人生は今も心に強く残る。
売れば莫大な価値のあるコレクションをふたりは全米の美術館に寄贈し、アート界でも有名人であるにもかかわらず、自分たちは新婚当時から住んでいるアパートで暮らしている。
本当の幸せとか人生の豊かさについて教えてくれた作品だった。
![]() |
| イメージフォーラム概観 |
死後50年を経て封印をとかれたフリーダ・カーロの遺品をメキシコ人のキュレーターの発案で撮影するプロジェクトが立ち上がり、日本人の写真家・石内都さんを見つける。
それまでにフリーダ・カーロ財団が依頼し別の写真家も撮影していたが、思うようなものでなく石内都さんに依頼がきた経緯がある。
石内さんは写真集「Mather's」や「ひろしま」でも遺品を撮影している。
そして、この映画の監督・小谷忠典さんは舞台挨拶で、学生時代から映画を作っていて一番影響を受けたのが写真家の石内都さんで、いつか石内都さんを撮りたいという思いからある時思い切って電話をかけたというエピソードを話された。
その時、石内都さんはフリーダ・カーロ遺品撮影のプロジェクトのためにメキシコへ行く2週間前だった。
小谷監督は2週間でスタッフと渡航費をかきあつめ、石内都さんの撮影に3週間立ち会うことになりこの映画ができた。
![]() |
| 映画のパンフレット 小谷監督のサイン 左右の高さが違うフリーダの靴の写真 |
映画の中に出てくる、フリーダが身に着けていたテワナドレスは、フリーダのアイデンティティを表現する衣装であるとか、愛しあい苦しめられた夫ディエゴ・リベラが好んでいたからだとかいろいろ解釈があるようだが、私はフリーダが子どものころの小児マヒで左右の足の長さが違うために高さが違う靴や、たくさんの身に着けていた体を支えるためのコルセットを見たとき、ハンデのある体を隠すには、テワナドレスは日本の着物の様に体に合わせやすく、楽な衣服だったからではないかと感じた。
そして、フリーダの作品のように強い色と繊細なタッチの刺繍を施されたテワナドレスは、彼女の美意識にも触れ、美しさと自信を纏うことができたのだろう。
自分で繕ったドレスや、通気性が悪くかゆくなるので実用のためフリーダの手によって穴をあけられたコルセットを見ると、少しでも着心地をよくしようとする彼女の工夫を感じる。
映画「フリーダ」で愛と情熱のドラマチックな人生のフリーダ・カーロのイメージが強かったが、手術を繰り返した体を支えるためのコルセットやおびただしいモルヒネや精神安定剤などの薬品を見たときに、叫ぶような生々しいフリーダの体と心の痛みを感じた。
壮絶な人生を送ったフリーダがこれまで「私は決して夢は描かなかった。私は自分自身のリアリティを描いた。」というように苦しみを表現してきたが、人生最後の作品は「Viva la Vida 人生万歳」という作品だったことに救いを感じる。
映画の中で小谷監督はフリーダのアイデンティティの源であるメキシコのカルチャーについても掘り下げ、フリーダの死生観に触れようとした。
メキシコのお盆の「死者の日」の死者を明るく受け止める文化を見て、死がフリーダにとって苦痛から開放され、喜びに満ちたものであることを願い、ひとりの写真家とそれを見つめた監督により再生されたフリーダの生き方そのものが教えてくれる人生の意味が私の心に深く届きつながったような気がした。
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| イメージ・フォーラム 正面 |
2015年6月18日木曜日
『昼顔』といえばドヌーブでしょ
『昼顔』といえばいまどきは、一時期の話題になったドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」の昼顔妻を想像するが、わたしにとってはドヌーブ様である。
『シェルブールの雨傘』で可憐な傘屋の娘を演じたカトリーヌ・ドヌーブが、午後の数時間だけ、夫ピエール(ジャン・ソレル)には内緒で高級娼館て働くセレブ妻セヴリーヌを演じている。
娼館のマダム・アナイス(ジュヌヴィエーヴ・パージュ)がセヴリーヌに源氏名を「昼顔」とつける。
ショートヘアの熟女、マダム・アナイスがまたシックで素敵。
まだ若いころのドヌーブは演技がもうひとつだが、美貌だけで十分見るものをひきつける。
衣装はイブ・サンローランで、何不自由ない美貌の若妻をコンサバティブなデザインの服が引き立てている。
黒のミリタリー風コートを着ているシーンのアップになった足元は、ロジェ・ヴィヴィエ。
ロジェ・ヴィヴィエは昼顔の時から40年あまりたっているのに、映画のままの四角い大き目のバックルにエナメル素材のデザインは「昼顔モデル」といわれて、完成されたエレガントなデザインは今もそのままだ。
他にもドヌーブはミリタリー調の真っ赤なコートと、黒のエナメルっぽい皮のトレンチコート、部分的にファーをあしらった茶色のトレンチコートを着ているが、どれもコートの着こなしのお手本だ。
初めて娼館に来たときに着ていたベージュのワンピースにチェーンベルトといい、ラストの有名な清楚な白い襟に白いカフスのワンピースといい、着ている服がいちいち決まっていて目が離なせない。
子供のころのトラウマが原因で性に対して倒錯した妄想を夫には求められず、欲望を抑えられないセヴリーヌは昼顔妻になった。
最初はためらっていたがだんだん慣れてきていろいろな客をとるようになる。
そして、チンピラのような客の男マルセル(ピエール・クレマンティ)に惚れられてしまい家を突き止められ押しかけられる。
このマルセルの歯が金属の差し歯で、下品でちょっとキレた感じのキャラクターを際立たせている。
そこで、何も知らない夫はピストルで撃たれ車椅子に。
撃ったマルセルは警官に射殺される。
その後、夫は友人(ミシェル・ピコリ)から真実を聞かされる。
悲惨な結末だが、最後は憑き物が落ちて聖女のようなセブリ-ヌは妄想から開放され自由になったように見えたが、夫が車椅子から立ち上がる妄想で映画は終わる。
いかにもフランス映画っぽいインモラルで倒錯と現実が入り雑じった耽美的な作品だ。
製 作 ロベール・アキム レイモン・アキム
監 督 ルイス・ブニュエル
原 作 ジョゼフ・ケッセル
脚 本 ジャン=クロード・カリエール ルイス・ブニュエル
キャスト カトリーヌ・ドヌーヴ ジャン・ソレル ミシェル・ピコリ
ジュヌヴィエーヴ・パージュ ピエール・クレマンティ
衣 装 イヴ・サンローラン
娼館のマダム・アナイス(ジュヌヴィエーヴ・パージュ)がセヴリーヌに源氏名を「昼顔」とつける。
ショートヘアの熟女、マダム・アナイスがまたシックで素敵。
まだ若いころのドヌーブは演技がもうひとつだが、美貌だけで十分見るものをひきつける。
衣装はイブ・サンローランで、何不自由ない美貌の若妻をコンサバティブなデザインの服が引き立てている。
黒のミリタリー風コートを着ているシーンのアップになった足元は、ロジェ・ヴィヴィエ。
ロジェ・ヴィヴィエは昼顔の時から40年あまりたっているのに、映画のままの四角い大き目のバックルにエナメル素材のデザインは「昼顔モデル」といわれて、完成されたエレガントなデザインは今もそのままだ。
他にもドヌーブはミリタリー調の真っ赤なコートと、黒のエナメルっぽい皮のトレンチコート、部分的にファーをあしらった茶色のトレンチコートを着ているが、どれもコートの着こなしのお手本だ。
初めて娼館に来たときに着ていたベージュのワンピースにチェーンベルトといい、ラストの有名な清楚な白い襟に白いカフスのワンピースといい、着ている服がいちいち決まっていて目が離なせない。
子供のころのトラウマが原因で性に対して倒錯した妄想を夫には求められず、欲望を抑えられないセヴリーヌは昼顔妻になった。
最初はためらっていたがだんだん慣れてきていろいろな客をとるようになる。
そして、チンピラのような客の男マルセル(ピエール・クレマンティ)に惚れられてしまい家を突き止められ押しかけられる。
このマルセルの歯が金属の差し歯で、下品でちょっとキレた感じのキャラクターを際立たせている。
そこで、何も知らない夫はピストルで撃たれ車椅子に。
撃ったマルセルは警官に射殺される。
その後、夫は友人(ミシェル・ピコリ)から真実を聞かされる。
悲惨な結末だが、最後は憑き物が落ちて聖女のようなセブリ-ヌは妄想から開放され自由になったように見えたが、夫が車椅子から立ち上がる妄想で映画は終わる。
いかにもフランス映画っぽいインモラルで倒錯と現実が入り雑じった耽美的な作品だ。
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監 督 ルイス・ブニュエル
原 作 ジョゼフ・ケッセル
脚 本 ジャン=クロード・カリエール ルイス・ブニュエル
キャスト カトリーヌ・ドヌーヴ ジャン・ソレル ミシェル・ピコリ
ジュヌヴィエーヴ・パージュ ピエール・クレマンティ
衣 装 イヴ・サンローラン
2015年6月16日火曜日
『17歳のカルテ』忘れられないガールズ映画
■17歳のカルテ
10代のころに自らも境界性パーソナリティー障害を患っていたと告白したウィノナ・ライダーが、企画に惚れ込んで初めて製作兼主演をした作品である。
当時新人のアンジェリーナ・ジョリーが映画の助演女優賞を総なめした。
主演のウィノナ・ライダーをアンジェリーナ・ジョリーが存在感と演技で圧倒していた。
金髪で前髪ぱっつんのアンジェリーナ・ジョリーがすごくいかしてる。
【ストーリー】
薬を大量に飲んだスザンナ(ウィノナ・ライダー)が病院に担ぎ込まれる。
自殺する気などなかったが、生きてる意味もわからず不安でむなしい気持ちを理解してもらえない。
両親は情緒不安定で心を開かないスザンナを精神療養施設に入れる。
スザンナはそこで自分が「境界性パーソナリティー障害」と診断されたカルテを盗み見てしまう。
その施設には他にもさまざまな病を抱えた少女たちがいた。
リーダー格のリサ(アンジェリーナ・ジョリー)は反抗的で脱走の常習者。
自由奔放で、わがままで、冷酷だが、やさしい面もあり、なぜか慕われている。
スザンナもそんなリサに惹きつけられていく。
ポリー(エリザベス・モス)は両親からアトピーの原因である犬を捨てるように言われ、自ら顔ににガソリンをかけ火をつけ顔にやけどのあとがある。
製作総指揮 ウィノナ・ライダー カロル・ボディ
キャスト ウィノナ・ライダー アンジェリーナ・ジョリー
撮 影 ジャック・グリーン
編 集 ケヴィン・テント
原 作 スザンナ・ケイエン 『思春期病棟の少女たち』
10代のころに自らも境界性パーソナリティー障害を患っていたと告白したウィノナ・ライダーが、企画に惚れ込んで初めて製作兼主演をした作品である。
当時新人のアンジェリーナ・ジョリーが映画の助演女優賞を総なめした。
主演のウィノナ・ライダーをアンジェリーナ・ジョリーが存在感と演技で圧倒していた。
金髪で前髪ぱっつんのアンジェリーナ・ジョリーがすごくいかしてる。
薬を大量に飲んだスザンナ(ウィノナ・ライダー)が病院に担ぎ込まれる。
自殺する気などなかったが、生きてる意味もわからず不安でむなしい気持ちを理解してもらえない。
両親は情緒不安定で心を開かないスザンナを精神療養施設に入れる。
スザンナはそこで自分が「境界性パーソナリティー障害」と診断されたカルテを盗み見てしまう。
その施設には他にもさまざまな病を抱えた少女たちがいた。
リーダー格のリサ(アンジェリーナ・ジョリー)は反抗的で脱走の常習者。
自由奔放で、わがままで、冷酷だが、やさしい面もあり、なぜか慕われている。
スザンナもそんなリサに惹きつけられていく。
ポリー(エリザベス・モス)は両親からアトピーの原因である犬を捨てるように言われ、自ら顔ににガソリンをかけ火をつけ顔にやけどのあとがある。
その他にも虚言癖のジョージーナや、他人がいると食事のできないデイジーがいた。
最初はとまどいながらも、次第に人とのかかわりを持ち始めたスザンナは変わっていく。
そして、いつしかそんな彼女たちがスザンナにとってかけがのない存在になっていく。
「カミソリは痛い、水は冷たい、薬は苦い、銃は違法、縄は切れる、ガスは臭い。 生きてる方がマシ。」
リサの有名なセリフだ。
自分の愛し方がわからずもがき苦しんでいる彼女たちの痛みが伝わってくる。
けれども、誰しも理由のわからない感情に悩み苦しむ思春期を思い出すと、何が正常で何が異常なのかわからなくなる。
彼女たちの痛みに胸がつぶれそうになりながら、ウィノダ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーという違うタイプのふたりのかわいらしさとかっこよさにガールたちは魅了されてしまうのだ。
監 督 ジェームズ・マンゴールド
脚 本 ジェームズ・マンゴールド リサ・ルーマー
アンナ・ハミルトン=フェラン
制 作 キャシー・コンラッド ダグラス・ウィックそして、いつしかそんな彼女たちがスザンナにとってかけがのない存在になっていく。
「カミソリは痛い、水は冷たい、薬は苦い、銃は違法、縄は切れる、ガスは臭い。 生きてる方がマシ。」
リサの有名なセリフだ。
自分の愛し方がわからずもがき苦しんでいる彼女たちの痛みが伝わってくる。
けれども、誰しも理由のわからない感情に悩み苦しむ思春期を思い出すと、何が正常で何が異常なのかわからなくなる。
彼女たちの痛みに胸がつぶれそうになりながら、ウィノダ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーという違うタイプのふたりのかわいらしさとかっこよさにガールたちは魅了されてしまうのだ。
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監 督 ジェームズ・マンゴールド
脚 本 ジェームズ・マンゴールド リサ・ルーマー
アンナ・ハミルトン=フェラン
製作総指揮 ウィノナ・ライダー カロル・ボディ
キャスト ウィノナ・ライダー アンジェリーナ・ジョリー
撮 影 ジャック・グリーン
編 集 ケヴィン・テント
原 作 スザンナ・ケイエン 『思春期病棟の少女たち』
2015年6月12日金曜日
『バチカンで逢いましょう』
ミニシアターブームの火付け役と言われている大ヒット映画「バクダットカフェ」からもう25年もたっているのに、不思議な魅力のドイツ人女性を演じたマリアンネ・ゼーゲブレヒトと主題歌の「Calling you」のメロディが今も脳裏に焼き付いている。
アートのような色彩とゆっくり流れるようなテンポの映像。
ひとりの女性の出現で砂漠のモーテルの乾ききった人々の心が次第に癒されていくストーリーは何度見ても幸せな気持ちにさせられる。
大好きな映画の一本だ。
その「バクダットカフェ」の女優マリアンネ・ゼーゲブレヒがまたシアワセの魔法をかけてくれた。
夫を亡くしたドイツ人女性オマことマルガレーテ(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、ローマ法王に会うためにひとりバチカンに向かう。
法皇に懺悔しなければならないほどの秘密とは・・・
ローマで、オマは、詐欺師のロレンツォ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)と出会う。
そして、ひょんなことから廃業寸前のドイツ料理店でシェフをすることになり、店を復活させる。
やがて法皇に会うために、お得意のドイツ菓子カイザーシューマーレンをつくることになる。
最後にずっと心にしまってきた秘密を明かし、家族の絆を取り戻し、そして、新しい愛をつかむ。
そして、おいしい料理は人を幸せにする。
劇中でオマがつくる美味しそうなドイツ料理のカツレツやデザートからも目が離せない。
私は美味しそうな料理が出てくる映画が大好物だ。
最近観た映画では「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」がよかった。
他にも、「バベットの晩餐会」「かもめ食堂」「ジェリー&ジュリア」「幸せのレシピ」なんかもいい。
観終わったあと人間のダメなところも含めていとおしく感じ、シアワセな気持ちにさせてくれる映画だ。
余談だが、詐欺師役のジャンカルロ・ジャンニーニは「リリー・マルレーン」を観たときからのファンだが、70才を超えてもやっぱりステキ。イタリア男は年を重ねてもカッコイイのだ。
アートのような色彩とゆっくり流れるようなテンポの映像。
ひとりの女性の出現で砂漠のモーテルの乾ききった人々の心が次第に癒されていくストーリーは何度見ても幸せな気持ちにさせられる。
大好きな映画の一本だ。
その「バクダットカフェ」の女優マリアンネ・ゼーゲブレヒがまたシアワセの魔法をかけてくれた。
夫を亡くしたドイツ人女性オマことマルガレーテ(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、ローマ法王に会うためにひとりバチカンに向かう。
法皇に懺悔しなければならないほどの秘密とは・・・
ローマで、オマは、詐欺師のロレンツォ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)と出会う。
そして、ひょんなことから廃業寸前のドイツ料理店でシェフをすることになり、店を復活させる。
やがて法皇に会うために、お得意のドイツ菓子カイザーシューマーレンをつくることになる。
最後にずっと心にしまってきた秘密を明かし、家族の絆を取り戻し、そして、新しい愛をつかむ。
そして、おいしい料理は人を幸せにする。
劇中でオマがつくる美味しそうなドイツ料理のカツレツやデザートからも目が離せない。
私は美味しそうな料理が出てくる映画が大好物だ。
最近観た映画では「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」がよかった。
他にも、「バベットの晩餐会」「かもめ食堂」「ジェリー&ジュリア」「幸せのレシピ」なんかもいい。
観終わったあと人間のダメなところも含めていとおしく感じ、シアワセな気持ちにさせてくれる映画だ。
余談だが、詐欺師役のジャンカルロ・ジャンニーニは「リリー・マルレーン」を観たときからのファンだが、70才を超えてもやっぱりステキ。イタリア男は年を重ねてもカッコイイのだ。
2015年6月3日水曜日
『はじまりのうた』 浮気男なんていらない
観たのは今年の4月の初めごろ。
キーラ・ナイトレイと世界一セクシーな男に選ばれたこともあるマルーン5のアダム・レヴィーンが主演なのに日本ではそんなに話題になっていなかったように思う。
マルーン5は正直あまり知らないけれど、世界一セクシーな男に選ばれたときに、すごいタトゥーの男だなという印象だった。
『ONCE ダブリンの街角で』 のジョン・カーニー監督最新作ということで、軽い気持ちで観たら思いがけずよかった。
アメリカでは、最初たった5館の限定上映だったが口コミで大ヒットし1300館まで拡大したらしい。
口コミでヒットするのは『ONCE ダブリンの街角で』と同じパターンだ。
舞台はニューヨーク。
一緒に音楽をしていた恋人デイブ(アダム・レヴィーン)が人気ミュージシャンになり、裏切られたグレタ(キーラ・ナイトレイ)が傷心のままライブハウスで歌っていたところを、家族にも見放されたろくでなしの元敏腕音楽プロデューサー ダン(マーク・ラファロ)に見いだされ楽曲を共作しゲリラレコーディングをする中で、それぞれの人生を取り戻していくストーリー。
愛する人に裏切られたグレタとダンが二股のイヤホンで、お互いのプレイリストを同時に聞きながら、NYの街を歩き続けるシーンは、目に映る景色が音楽で変わって見える体験をスクリーンを通して共有し感動した。
キーラ・ナイトレイの声がハスキーでとてもよくて、ストレートに気持ちに届く。
裏切られた恋人への思いを携帯の留守電に残した歌が切なくて心に沁みて、しばらく耳からはなれなかった。
さすがにこの歌を聴いて、新しい恋人のために作った曲を元カノに聴かせるような無神経な男も目が覚めて、会いたいと電話してくるが・・・
ばっちり化粧して美しいシャネルのモデルのキーラではなく、素のままのはかなげだが内面の強さがにじみ出る知的で才能あふれた女性を演じている。
他の映画の時には気が付かなかったが、ちょっと歯並びが悪いところがとてもチャーミングで目が離せない。
アダム・レヴィーンはこの映画にノーギャラで出演したということだが、ライブシーンの歌声には圧倒された。
ラストはグレタが何か考え込んでいるシーンで終わる。
裏切った恋人をすっぱり忘れようとしたと思えたが・・・
ダンという敏腕プロデューサーに音楽の才能を見いだされ、自信をつけ女性としても強く成長したグレタはもうデイブの元には戻らないと私は感じたが、そこは観る人の感性に余韻を残した演出なのかもしれない。
キーラ・ナイトレイと世界一セクシーな男に選ばれたこともあるマルーン5のアダム・レヴィーンが主演なのに日本ではそんなに話題になっていなかったように思う。
マルーン5は正直あまり知らないけれど、世界一セクシーな男に選ばれたときに、すごいタトゥーの男だなという印象だった。
『ONCE ダブリンの街角で』 のジョン・カーニー監督最新作ということで、軽い気持ちで観たら思いがけずよかった。
アメリカでは、最初たった5館の限定上映だったが口コミで大ヒットし1300館まで拡大したらしい。
口コミでヒットするのは『ONCE ダブリンの街角で』と同じパターンだ。
舞台はニューヨーク。
一緒に音楽をしていた恋人デイブ(アダム・レヴィーン)が人気ミュージシャンになり、裏切られたグレタ(キーラ・ナイトレイ)が傷心のままライブハウスで歌っていたところを、家族にも見放されたろくでなしの元敏腕音楽プロデューサー ダン(マーク・ラファロ)に見いだされ楽曲を共作しゲリラレコーディングをする中で、それぞれの人生を取り戻していくストーリー。
愛する人に裏切られたグレタとダンが二股のイヤホンで、お互いのプレイリストを同時に聞きながら、NYの街を歩き続けるシーンは、目に映る景色が音楽で変わって見える体験をスクリーンを通して共有し感動した。
キーラ・ナイトレイの声がハスキーでとてもよくて、ストレートに気持ちに届く。
裏切られた恋人への思いを携帯の留守電に残した歌が切なくて心に沁みて、しばらく耳からはなれなかった。
さすがにこの歌を聴いて、新しい恋人のために作った曲を元カノに聴かせるような無神経な男も目が覚めて、会いたいと電話してくるが・・・
ばっちり化粧して美しいシャネルのモデルのキーラではなく、素のままのはかなげだが内面の強さがにじみ出る知的で才能あふれた女性を演じている。
他の映画の時には気が付かなかったが、ちょっと歯並びが悪いところがとてもチャーミングで目が離せない。
アダム・レヴィーンはこの映画にノーギャラで出演したということだが、ライブシーンの歌声には圧倒された。
ラストはグレタが何か考え込んでいるシーンで終わる。
裏切った恋人をすっぱり忘れようとしたと思えたが・・・
ダンという敏腕プロデューサーに音楽の才能を見いだされ、自信をつけ女性としても強く成長したグレタはもうデイブの元には戻らないと私は感じたが、そこは観る人の感性に余韻を残した演出なのかもしれない。
2015年5月26日火曜日
『駆け出し女と駆け出し男』 ぺったぺっただんだん
「ぺったぺっただんだん」
この映画を観た人はこの言葉を聞いたら胸にこみ上げるものがあるだろう。
江戸時代、男からは離縁できるが女からは離縁できない。
どうしても離縁を望む女が駆け込む寺が鎌倉の東慶寺であった。
家業の鉄鍛冶の仕事もしないで浮気ばかりしている夫に変わり、顔に火ぶくれを作りながら働きづめのじょご(戸田恵梨香)。
惚れているはずのダンナから離れようとする日本橋唐物問屋堀切屋の妾のお吟(満島ひかり)。
道場破りに夫を殺されたうえ無理やり祝言を挙げさせられた戸賀崎ゆう(内山理名)。
それぞれの事情を抱えた女たちが東慶寺に駆け込んだ。
離縁するために間に入っていろいろ世話をしてくれる御用宿の柏屋の人たちと、柏屋の居候で戯作者志望で医者の駆け出し男・信次郎に手助けされ、3人の女たちは新たな出発をする。
じょごは仕事ができるし、努力家で自分できちんと考えて決められる賢く強い女性。
東慶寺で過ごしながら勉強をし自分の生き方を決めていく自立した女性だ。
豪商の妾のお吟は、自分が労咳にかかって余命が少ないことを悟り、自分のみじめな姿を惚れた男に見せたくない一心で東慶寺へ来たことを医者の信次郎に告白する。
信次郎から真実をきいた堀切屋のダンナも、黙ってそれを受け入れる。
粋な男女の心意気に泣けた。こんな愛の形もあるのだ。満島ひかりがよかったねぇ。
最初、夫の仇討のために東慶寺に駆け込んだゆうは2年の間に気持ちが変わり、新しい人生を歩むつもりだったが、狂犬のようになった盗賊の男が柏屋の人たちを斬り、ゆうを取り戻すため女の子を人質に東慶寺に乗り込むが、最後は東慶寺の女たちが力をあわせて男を討った時は胸がスカッとした。
それぞれが抱える事情は重いが、大泉洋の演じる信次郎がコミカルで、立て板に水のセリフがユーモアがあり映画を面白くしている。
それから、法秀尼を演じた陽月華が映画の中で存在感を放っていた。
真面目だが人間味があって、ピシッとした院代様をオモシロ真面目に演じている。
樹木希林演じる源兵衛はさすがで、女優さんであんなに貫録と味のある役者は他に思いつかない。
昔も今も女の気持ちはおんなじ。泣けて笑って爽やかに映画館を後にできるおすすめ映画だ。
*「ぺったぺっただんだん」は本当にありがとうという意味で、労咳にかかったお吟が、看病をしてくれたじょごに言うセリフ。
この映画を観た人はこの言葉を聞いたら胸にこみ上げるものがあるだろう。
江戸時代、男からは離縁できるが女からは離縁できない。
どうしても離縁を望む女が駆け込む寺が鎌倉の東慶寺であった。
家業の鉄鍛冶の仕事もしないで浮気ばかりしている夫に変わり、顔に火ぶくれを作りながら働きづめのじょご(戸田恵梨香)。
惚れているはずのダンナから離れようとする日本橋唐物問屋堀切屋の妾のお吟(満島ひかり)。
道場破りに夫を殺されたうえ無理やり祝言を挙げさせられた戸賀崎ゆう(内山理名)。
それぞれの事情を抱えた女たちが東慶寺に駆け込んだ。
離縁するために間に入っていろいろ世話をしてくれる御用宿の柏屋の人たちと、柏屋の居候で戯作者志望で医者の駆け出し男・信次郎に手助けされ、3人の女たちは新たな出発をする。
じょごは仕事ができるし、努力家で自分できちんと考えて決められる賢く強い女性。
東慶寺で過ごしながら勉強をし自分の生き方を決めていく自立した女性だ。
豪商の妾のお吟は、自分が労咳にかかって余命が少ないことを悟り、自分のみじめな姿を惚れた男に見せたくない一心で東慶寺へ来たことを医者の信次郎に告白する。
信次郎から真実をきいた堀切屋のダンナも、黙ってそれを受け入れる。
粋な男女の心意気に泣けた。こんな愛の形もあるのだ。満島ひかりがよかったねぇ。
最初、夫の仇討のために東慶寺に駆け込んだゆうは2年の間に気持ちが変わり、新しい人生を歩むつもりだったが、狂犬のようになった盗賊の男が柏屋の人たちを斬り、ゆうを取り戻すため女の子を人質に東慶寺に乗り込むが、最後は東慶寺の女たちが力をあわせて男を討った時は胸がスカッとした。
それぞれが抱える事情は重いが、大泉洋の演じる信次郎がコミカルで、立て板に水のセリフがユーモアがあり映画を面白くしている。
それから、法秀尼を演じた陽月華が映画の中で存在感を放っていた。
真面目だが人間味があって、ピシッとした院代様をオモシロ真面目に演じている。
樹木希林演じる源兵衛はさすがで、女優さんであんなに貫録と味のある役者は他に思いつかない。
昔も今も女の気持ちはおんなじ。泣けて笑って爽やかに映画館を後にできるおすすめ映画だ。
2015年5月18日月曜日
『龍三と七人の子分たち』は大ヒット!
今公開中の北野武監督最新作『龍三と七人の子分たち』の動員数が100万人を突破した。
テレビの番組でタケシが、歩合でなく脚本代と監督のギャラしかもらってないので損したと話していたが、とっても嬉しそうだった。
100万人突破は大ヒットだ。
わたしもGWに観に行ったが、めずらしく普段映画を観に行かない友人たちも観に行きたいと言っている人が多かった。
ジジイがガキどもをやっつけ大暴れする痛快なストーリーと笑えるエンタテインメント性が受けたのだろう。劇場では笑い声が絶えなかった。
バイオレンスものに苦手意識があり北野武の作品は今まで敬遠してきたが、今回は藤竜也が主演ということで観にいった。(座頭市は観ました。)
そうだ。わたしは藤サマさえ見てれればウレシイのだ。
昔からのファンでジジイになってもステキ。
縦じまのスーツ姿にしびれ、どーってことのないランニング姿にも色気を感じてしまうのだ。
映画はベタだが笑いのツボをきっちりおさえた展開で、観客を飽きさせない脚本はさすがで藤サマ以外のキャストもいい味でてました。ジジイが最高!
【龍三と七人の子分たち】
監 督 北野 武
脚 本 北野 武
キャスト 藤 竜也 近藤 正臣 中尾 彬 品川 徹 樋浦 勉
伊藤 幸純 吉澤 健 小野寺 昭
音 楽 鈴木 恵一
編 集 北野 武
わたしもGWに観に行ったが、めずらしく普段映画を観に行かない友人たちも観に行きたいと言っている人が多かった。
ジジイがガキどもをやっつけ大暴れする痛快なストーリーと笑えるエンタテインメント性が受けたのだろう。劇場では笑い声が絶えなかった。
バイオレンスものに苦手意識があり北野武の作品は今まで敬遠してきたが、今回は藤竜也が主演ということで観にいった。(座頭市は観ました。)
そうだ。わたしは藤サマさえ見てれればウレシイのだ。
昔からのファンでジジイになってもステキ。
縦じまのスーツ姿にしびれ、どーってことのないランニング姿にも色気を感じてしまうのだ。
映画はベタだが笑いのツボをきっちりおさえた展開で、観客を飽きさせない脚本はさすがで藤サマ以外のキャストもいい味でてました。ジジイが最高!
【龍三と七人の子分たち】
監 督 北野 武
脚 本 北野 武
キャスト 藤 竜也 近藤 正臣 中尾 彬 品川 徹 樋浦 勉
伊藤 幸純 吉澤 健 小野寺 昭
音 楽 鈴木 恵一
編 集 北野 武
2015年5月17日日曜日
『セッション』はすごいか?
3部門アカデミー賞に輝き、「各界から絶賛の嵐!」
「誰の見たことのないクライマックスへ!」とくれば観ましたよ。
たぶん映画を観た人は、原題の『WHIPLASH』の方がしっくりくるのではないか。
この作品の持つ音楽に対する情熱や躍動感が『セッション』では軽い響きに感じるからだ。
ジャズのかっこよさにしびれるし、J・Kシモンズの演技力には脱帽だが、事故に遭いながら血だらけで舞台に立つところなど正直ドン引きだ。
それに鬼教官が指導者としてすごいのか、ただのいじめ教官なのか。
天才を生み出すために情熱を傾ける指導者のストーリーが、最後はちくられて教官をクビになったことへの仕返しになってしまっていた。
鬼教官に追い詰めれれていき、次第に狂気じみていく主人公が最後に爆発するラストは映画館のスクリーンでその迫力と終わった後の余韻と爽快感を味わって欲しい。
時間がたつにつれじわじわ効いてくる強烈で観たことのない映画だ。
観るならぜひ映画館でどうぞ!
【セッション】
監 督 デミアン・チャゼル
脚 本 デミアン・チャゼル
製 作 ジェイソン・ブラム ヘレン・エスタブルック ミシェル・リトヴァク
デヴィッド・ランカスター
製作総指揮 ジェイソン・ライトマン コウパー・サミュエルソン
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
キャスト マイルズ・テラー J・K・シモンズ
音 楽 ジャスティン・ヒューウィッツ
「誰の見たことのないクライマックスへ!」とくれば観ましたよ。
たぶん映画を観た人は、原題の『WHIPLASH』の方がしっくりくるのではないか。
この作品の持つ音楽に対する情熱や躍動感が『セッション』では軽い響きに感じるからだ。
ジャズのかっこよさにしびれるし、J・Kシモンズの演技力には脱帽だが、事故に遭いながら血だらけで舞台に立つところなど正直ドン引きだ。
それに鬼教官が指導者としてすごいのか、ただのいじめ教官なのか。
天才を生み出すために情熱を傾ける指導者のストーリーが、最後はちくられて教官をクビになったことへの仕返しになってしまっていた。
鬼教官に追い詰めれれていき、次第に狂気じみていく主人公が最後に爆発するラストは映画館のスクリーンでその迫力と終わった後の余韻と爽快感を味わって欲しい。
時間がたつにつれじわじわ効いてくる強烈で観たことのない映画だ。
観るならぜひ映画館でどうぞ!
【セッション】
監 督 デミアン・チャゼル
脚 本 デミアン・チャゼル
製 作 ジェイソン・ブラム ヘレン・エスタブルック ミシェル・リトヴァク
デヴィッド・ランカスター
製作総指揮 ジェイソン・ライトマン コウパー・サミュエルソン
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
キャスト マイルズ・テラー J・K・シモンズ
音 楽 ジャスティン・ヒューウィッツ
2015年5月5日火曜日
テイク・デイズ・ワルツ
キャッチコピーは『しあわせに鈍感なんじゃない。さみしさに敏感なだけ』
監督はサラ・ポーリー。「死ぬまでにしたい10のこと」の主人公アンを演じた女優だが、監督としての才能もすごい。
若いのにこんなに人の気持ちの機微がわかるなんて驚きだ。
主人公のマーゴを演じるミシェル・ウイリアムスが、結婚5年目のどこか満たされない女性の揺れる気持ちをとても自然に演じていて、ポチャかわいい感じがチャーミング。
ファッションも真似したいガーリースタイルがいっぱいだ。
全体に流れるガーリーな色彩と空気感とは対照的に、人生の選択をリアルに描いている。
何が正解で何が間違ってるかなんて誰にもわからない。自分ならどうするか考えさせられる。
制 作 サラ・ポーリー スーザン・キャバン
キャスト ミシェル・ウィリアムズ セス・ローゲン
サラ・シルバーマン ルーク・カービー
音 楽 ジョナサン・ゴールドスミス
撮 影 リュック・モンテペリエ
監督はサラ・ポーリー。「死ぬまでにしたい10のこと」の主人公アンを演じた女優だが、監督としての才能もすごい。
若いのにこんなに人の気持ちの機微がわかるなんて驚きだ。
ファッションも真似したいガーリースタイルがいっぱいだ。
全体に流れるガーリーな色彩と空気感とは対照的に、人生の選択をリアルに描いている。
何が正解で何が間違ってるかなんて誰にもわからない。自分ならどうするか考えさせられる。
監 督 サラ・ポーリー
脚 本 サラ・ポーリー制 作 サラ・ポーリー スーザン・キャバン
キャスト ミシェル・ウィリアムズ セス・ローゲン
サラ・シルバーマン ルーク・カービー
音 楽 ジョナサン・ゴールドスミス
撮 影 リュック・モンテペリエ
2015年5月3日日曜日
映画を安く見る10の方法
①試写会をただで見る
・ネットで試写会情報を検索して応募する
・雑誌等で募集している試写会に応募する
・テレビ局やラジオ局で主催している試写会に応募する
※抽選なのと会場が遠かったりして行ける人は限られますが、ゲストが登場したりトークショーがあったり、スポンサーの粗品をもらえたり当たればラッキーです。
②前売り券を買う
・予告編などを観てみたい映画は早めに前売り券を買っておく。
前売り券 1,300円
※半券が映画のデザインなので、チケットを残したい人にはうれしい。
③金券ショップで買う
・前売り券や映画優待券が安く手に入ることがある。
※観たい映画が必ずある訳ではないのであればラッキー!
④映画の日を利用する
・12月1日 1,100円
⑤映画サービスデーを利用する
・毎月1日 1,100円
⑥映画館独自の割引日を利用する
・レディースデー、メンズデー、カップルデーなど曜日や日によって設けられているサービスデーを利用する。
⑦映画館の会員になる
・映画館が発行している会員証を提示するだけで割引が適用される。
インターネットで登録でき、事前予約や座席指定もできる。
※わたしはいつもこれを利用している。
スマホで予約してから行くので時間のロスがなく、割引料金で観られる。
会員証も『スイカカード』*に会員情報を書き込んでもらえるので、余分なカードが増えなくてうれしい。(シネマシチズンの会員の場合)
*JR東日本の乗車カード
⑧モーニングショー・レイトショーを観る
・モーニングショー 平日午前中の1回目の上映は割引になる
・レイトショー 午後8時以降に上映開始となる映画は割引になる
⑨駐車券割引を利用する
・映画館と提携する駐車券を提示するだけで、割引が適用されるところもある。
⑩クレジットカード割引を利用する
・映画館と提携クレジットカードを窓口で提示するだけで割引が適用される。
注:いずれも映画館によって実施していなかったり、要件や金額が異なる場合がありますので事前によく確認してください。
・ネットで試写会情報を検索して応募する
・雑誌等で募集している試写会に応募する
・テレビ局やラジオ局で主催している試写会に応募する
※抽選なのと会場が遠かったりして行ける人は限られますが、ゲストが登場したりトークショーがあったり、スポンサーの粗品をもらえたり当たればラッキーです。
②前売り券を買う
・予告編などを観てみたい映画は早めに前売り券を買っておく。
前売り券 1,300円
※半券が映画のデザインなので、チケットを残したい人にはうれしい。
③金券ショップで買う
・前売り券や映画優待券が安く手に入ることがある。
※観たい映画が必ずある訳ではないのであればラッキー!
④映画の日を利用する
・12月1日 1,100円
⑤映画サービスデーを利用する
・毎月1日 1,100円
⑥映画館独自の割引日を利用する
・レディースデー、メンズデー、カップルデーなど曜日や日によって設けられているサービスデーを利用する。
⑦映画館の会員になる
・映画館が発行している会員証を提示するだけで割引が適用される。
インターネットで登録でき、事前予約や座席指定もできる。
※わたしはいつもこれを利用している。
スマホで予約してから行くので時間のロスがなく、割引料金で観られる。
会員証も『スイカカード』*に会員情報を書き込んでもらえるので、余分なカードが増えなくてうれしい。(シネマシチズンの会員の場合)
*JR東日本の乗車カード
⑧モーニングショー・レイトショーを観る
・モーニングショー 平日午前中の1回目の上映は割引になる
・レイトショー 午後8時以降に上映開始となる映画は割引になる
・映画館と提携する駐車券を提示するだけで、割引が適用されるところもある。
⑩クレジットカード割引を利用する
・映画館と提携クレジットカードを窓口で提示するだけで割引が適用される。
注:いずれも映画館によって実施していなかったり、要件や金額が異なる場合がありますので事前によく確認してください。
2015年5月2日土曜日
ヘップバーンといえば・・・
ヘップバーンといえばオードリー・ヘップバーンを上げる人が多いだろうが、私はどちらかというとキャサリン・ヘップバーンの方がひいきだ。
私が生まれる前の映画だがデビット・リーン監督の『旅情』を観て、ただキレイとかカワイイだけではない知的で内に秘めた大人の女性の魅力を教えてもらった気がする。
いつもシャツの襟を立て気味に着こなしているのも様になっててカッコイイ。
『旅情』は婚期を逸した独身女性が旅先で妻子ある男性とひと夏の恋をするストーリーなのだが、人を愛するすばらしさに目覚めていくキャサリンの演技が本当にステキなのだ。
手を振り続ける有名なラストシーンがいつまでも心に切ない余韻を残す最高の恋愛映画だ。
キャサリンは96歳で亡くなったが、74歳の時に『黄昏』でヘンリー・フォンダと共演しともにアカデミー賞・主演女優賞、男優賞を獲得している。
ちなみにヘンリー・フォンダは76歳で史上最高齢の受賞だった。
その他『若草物語』『アフリカの女王』『フィラデルフィア物語』など。
【旅 情】
監 督 デヴィッド・リーン
脚 本 H・E・ベイツ デヴィッド・リーン
原 作 アーサー・ローレンツ
キャスト キャサリン・ヘプバーン
ロッサノ・ブラッツィ
音 楽 アレッサンドロ・チコニーニ
私が生まれる前の映画だがデビット・リーン監督の『旅情』を観て、ただキレイとかカワイイだけではない知的で内に秘めた大人の女性の魅力を教えてもらった気がする。
いつもシャツの襟を立て気味に着こなしているのも様になっててカッコイイ。
『旅情』は婚期を逸した独身女性が旅先で妻子ある男性とひと夏の恋をするストーリーなのだが、人を愛するすばらしさに目覚めていくキャサリンの演技が本当にステキなのだ。
手を振り続ける有名なラストシーンがいつまでも心に切ない余韻を残す最高の恋愛映画だ。
キャサリンは96歳で亡くなったが、74歳の時に『黄昏』でヘンリー・フォンダと共演しともにアカデミー賞・主演女優賞、男優賞を獲得している。
ちなみにヘンリー・フォンダは76歳で史上最高齢の受賞だった。
その他『若草物語』『アフリカの女王』『フィラデルフィア物語』など。
【旅 情】
監 督 デヴィッド・リーン
脚 本 H・E・ベイツ デヴィッド・リーン
原 作 アーサー・ローレンツ
キャスト キャサリン・ヘプバーン
ロッサノ・ブラッツィ
音 楽 アレッサンドロ・チコニーニ
2015年5月1日金曜日
思い出シネマ
一番古い映画の思い出は幼稚園のころにさかのぼる。
映画好きの両親に連れられて、近くの映画館に行った。東映の『無責任シリーズ』だったように思う。
クレージーキャッツが出ていて、映画を観た後植木等の歌をふざけて歌っていた。
それから家族そろってテレビの日曜洋画劇場をよく見ていた。
「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の淀川長治が解説をしていて洋画の面白さを教えてもらった。
最近、子供のころにテレビで観ただけの映画が上映されているとスクリーンで改めて観たいと思う。
大音響でスクリーンから飛び出してきそうな迫力のあるハリウッド映画も嫌いではないが、ストーリーの面白さとアナログな映像の懐かしい映画を大人になって観るといい映画は古さを感じさせず観るたびに新しい発見がある。
小学生の時には東映まんがまつりをよく観に連れて行ってもらった。
特に『太陽の王子ホルスの大冒険』と『長靴をはいた猫』が印象に残っている。
『太陽の王子ホルスの大冒険』は高畑勲の初監督作品で宮崎駿が本格的にアニメ作品に携わった作品でもある。
大好きだった『パンダコパンダ』はこのコンビで4年後につくられる。
娘が幼いころにもよくDVDを一緒に観た。
ちなみに『パンダコパンダ』は『となりのトトロ』の原型とも言われている。
中学生のころはたまたまテレビで観た『悪名シリーズ』にはまった。
今東光の小説を原作にした人気シリーズで、勝新太郎の演じる八尾の朝吉と田宮二郎のモートルの貞が極道に立ち向かう任侠を演じている。
特に田宮二郎がお気に入りだったが、確か2作目で刺されて死ぬ。
映画の中の女の子が♪Gonna take a Sentimental Journey~と歌っていたジャズの有名な曲「セントメンタルジャーニー」が今も耳に残っている。
後に知ったことだが『悪名』の朝吉と貞には実際のモデルがいるらしい。
後に夫婦となる中村玉緒と共演している。
高校生になると姉とよく洋画を観に行った。
リバイバル上映だったと思うが、姉と観た『風と共に去りぬ』に夢中になった。
上映時間が4時間くらいあり、確か途中休憩時間があった。
ビビアン・リーがスカーレット・オハラそのものにみえた。
映画雑誌の付録だったのか姉が壁に緑のドレスを着て片眉をつり上げたビビアンリーのポスターを貼っていた。
スカーレットはアシュレーを愛していたが、わたしはクラーク・ゲーブルが演じるレッド・バトラーの方が断然好みだった。
今思うとませた女子高生だ。
父が好きだったウェスタンや戦争映画もよく一緒に観たが、大人になってその時の時代背景や社会情勢を照らし合わせてみるようになると、その時理解できなかったことが後のなって合点がいったりする。
わたしにとって映画はノスタルジックな思い出とともに、恋やファッション、生き方までも教えてくれるデザートのようなものだ。(そのココロは・・・ないとさみしい)
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