2016年10月20日木曜日

北欧好きなら行くべき『スティグ・リンドペリ展』

『スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)』の名前を知らなくても彼の作品は誰でも一度は目にしたことがあるはずです。
スティグ・リンドべりは北欧のミッドセンチュリーの巨匠と言われるデザイナーであり、北欧デザインの先駆者でもありました。


出典:https://www.instagram.com/tsuki_to_mani/



スウェーデン語で “葉っぱ” を意味する、“BERSA (ベルサ)” シリーズは 1960年~74年に制作され、スティグ・リンドベリの作品の中で最も人気のあるシリーズです。

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TURTUR(チュールチュール)は野生のハトがモチーフの名作シリーズ。
製造期間がわずか2年間ということで、希少価値が高いものです。
きれいなグリーンと温かみのある絵柄が素敵です。


ADAM(アダム)とEva(エヴァ)は名前の通り男性と女性を象徴しています。
それぞれ反転したドットの柄になっていて、発売から60年近くたったいまでもシンプルでシャープなデザインは古さを感じません。


 SALIX(サーリックス)とは「柳の葉」という意味です。
柳の葉をモチーフに繊細な線でが描かれたデザインが上品でノスタルジックな印象です。


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日本でも人気のリサ・ラーソンは彼の愛弟子です。


1937年にスウェーデンのグスタフスベリ社に入社しアートディレクターとして陶芸デザインを手掛け多くのセラミック商品の製造に関わり、そのスカンジナビアンデザインは今もなお愛されています。

陶芸デザインにとどまらず、絵本やテキスタイルデザインも手掛けていました。


『ちゃっかりクラケールのおたんじょうび』
 


スティグリンドベリの布を張ったチェアー
出典:https://www.instagram.com/hiromichinakano_official/


驚いたことに、1959年に西武百貨店の包装紙のデザインを手掛けていて、今見てもその斬新なデザインは新鮮です。
60年前に彼に目をつけた西武の時代をリードする広告センスはさすがです。



出典:https://www.instagram.com/antique_spica/




西武池袋本店【西武ギャラリー】では生誕100周年を記念した『スティグ・リンドベリ展』が10月19日(水)~10月30日(日)まで開催されており、プライベートブランド【リミテッド エディション】でスティグ・リンドベリとのコラボレーションラインが販売されています。

kroneさん(@krone_kamakura)が投稿した写真 -

出典:https://www.instagram.com/krone_kamakura/





2016年9月30日金曜日

【御朱印】奈良・西ノ京『薬師寺』と『不東』の御朱印

薬師寺 御朱印

薬師寺には夏の暑い盛りに、法隆寺からバスで唐招提寺に行き、そこから徒歩で薬師寺まで歩いて行った。

近鉄橿原線の西ノ京駅から歩いてもすぐなので、奈良駅からなら電車の方が便利だ。


薬師寺の東塔は現在の解体修理している覆屋で覆われている。

創建当時(680年)からの残っている建物は東塔だけで、ユネスコの世界遺産にも登録されている有名な建物だが、見られなくて残念だった。


平成31年には完成するそうなので、また訪れてみたい。

静かで落ち着いた印象の唐招提寺と趣を異にした薬師寺は、鮮やかな色と壮大な伽藍が遠くからでも目に飛び込んでくる。

当時の人々はさぞかし度肝を抜かれたのではないかと想像する。


6月から8月は蓮の花の季節で、薬師寺の境内にも蓮の花が咲いていた。

蓮と御朱印を巡るロータスロードというイベントがあり、御朱印をいただくと「散華」ももらえる。



薬師寺の蓮の花


薬師寺の玄奘三蔵院伽藍は平成3年に建てられ、「玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」を祀っている。
毎年期間限定で公開されていて、たまたま運よく入ることができた。


玄奘塔北側の大唐西域壁画殿には、日本画家の平山郁夫さんが30年かけて描いた「大唐西域壁画」が安置されている。

広島で被ばくを経験をされ、祈りと平和への願いを込めたその画は一見の価値のあるスケールの大きいすばらしいものだ。

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)とはあの西遊記の三蔵法師のことで、そこでしかいただけない「不東」の御朱印がある。

「不東」は玄奘三蔵が、インドの経典を手に入れるまでは何があっても東の唐には決して戻らないという強い決意を意味する。



薬師寺  玄奘三蔵 御朱印




2016年7月20日水曜日

【御朱印】奈良・西ノ京 唐招提寺

唐招提寺 御朱印


法隆寺から中宮寺の斑鳩の里から西ノ京へ。

法隆寺前のバス停から、春日大社本殿行きのバスに乗ると「薬師寺駐車場」の次が「唐招提寺東口」だ。

1時間に1本の割合で奈良交通の西の京・斑鳩回遊ラインのバスがでている。

わたしは事前に調べずに法隆寺・中宮寺に行ってしまい時間を無駄にしたので、事前にバスの時間を確認することをお勧めする。

法隆寺前から西ノ京まで約40分ほどかかる。

世界遺産 唐招提寺
帰りは京都にへ行く予定だったので、先に唐招提寺に行ってから徒歩で薬師寺に行き、近鉄・西ノ京駅から電車にのるルートを選んだ。

唐招提寺、薬師寺は蓮の時季で「奈良・西ノ京ロータスロード」という蓮と御朱印を楽しむイベントが開催されていた。

ロータスロードとは喜光寺・唐招提寺・薬師寺に咲く蓮の花にちなんでいる。

期間中は特別御朱印帳や散華のプレゼントをいただける。

唐招提寺の蓮の花

唐招提寺と言えば日本最古の肖像彫刻である「鑑真大和上」の座像が有名だが、年間数日しか参拝できない。

平成25年に大和上のお姿を写した「御身代わり像(おみがわりぞう)」がつくられ、開山堂で参拝することができる。

唐招提寺は天平の建築の特徴である縦の線が太く、横の線が細い様式で境内が静かな空気で満たされて、とても落ち着く。

色のない寺の境内では、、蓮の花の鮮やかさが映える。


静かな境内
金堂
苔むした庭が美しい







2016年7月10日日曜日

【御朱印】奈良・斑鳩の里 法隆寺~中宮寺

法隆寺御朱印 「和を以って貴しとなす」


JR法隆寺駅
JR法隆寺の駅から20分ほど歩くと法隆寺の入り口にたどり着く。
入口の右手に「法隆寺iセンター」という観光案内所があり、観光案内や資料をもらえる。
レンタサイクルもそこで貸してもらえるので、法輪寺・法起寺も巡るなら自転車がおすすめ。

法隆寺iセンターには知識が豊富なボランティアの観光ガイドさんがいらっしゃるので、歴史や文化の知識を深めるためにはとても役に立つ。

今回わたしは、法隆寺~中宮寺~唐招提寺~薬師寺を徒歩で廻った。
法隆寺~中宮寺は昼食をはさんで、大体2時間くらいかかるコース。


法隆寺の拝観料はは1500円。
西院伽藍、大宝蔵院、東院伽藍の拝観のまとめての金額だ。
内部以外は写真OK。回りに高い建物がないので空が広く感じる。

空気もきれいですがすがしい。
ちょうど晴天に恵まれ、きれいな青空をバックに写真が撮ることができた。

郵便ポストも街並みにマッチしている

法隆寺の境内では、目に入る物が教科書でしか見たことのないような国宝や文化財ばかりだ。
周辺の街並みも、それほど観光地化していなくて、聖域として守られてきた雰囲気が感じられる。

世界文化遺産で、世界最古の木造建築物とされている法隆寺だが実は、聖徳太子は難波宮に四天王寺を創建し、その後法隆寺を創建しているので、四天王寺の方が古いが四天王寺は度重なる災害で古い建物が焼失しているので法隆寺が世界最古とされている。


西院伽藍 金堂と五重塔

西院伽藍のシンボルは現存する木造建築として世界最古の法隆寺五重塔と金堂。

古代インドで仏舎利を祀るために造られた塔を仏塔うといい、五重塔は仏塔のひとつ。

一番下の内部をのぞける様になっていて、東西南北それぞれの方角に塔本四面具と呼ばれる粘土で作られた群像が安置されている。

五重塔は全体を心柱が貫く構造になっている。
この構造は地震に強く、地震の揺れを塔内で吸収する仕組みになっていて、東京スカイツリーにも採用されていると聞いたことがある。

1300年前の古の人々の智恵に驚かされる。


夢 殿

夢殿は、天平11年(739年)頃、聖徳太子が亡くなった推古30年(622)年から約100年後に、聖徳太子を供養する堂として建てられた堂で、八角円堂つくりになっている。


夢殿と呼ばれる様になったのは平安時代のことで、その名は、かつて聖徳太子が夢の中で黄金の人(仏)に出会ったという伝説からきている。


中宮寺御朱印 カメの印がかわいい


中宮寺が所蔵する国宝天寿国繡帳(てんじゅこくしゅうちょう)という飛鳥時代の染織工芸品に亀が描かれている。

お土産の包装紙の図柄にもこのカメが描かれていた。

中宮寺 本堂

中宮寺の御本尊様菩薩半跏像は、特別展に御出陳のため、東京国立博物館で保管されている鎌倉時代当時の中宮寺信如尼の御手作りによる「重要文化財 紙製 文殊菩薩立像」が展示してあった。

5月12日(木)~7月12日(火)の2か月間にわたり、日韓国交50周年を記念して、東京国立博物館と韓国国立中央博物館「ほほゑみの御仏・二つの半跏思惟像」という特別展が開催されているためだ。

そのため拝観料は無料だった。

特別展のポスター



2016年6月17日金曜日

ゴルフのスコア120台だった私が100台になった訳

20代にお付き合い程度にゴルフをやっていたが、結婚を機に長い間やっていなかったゴルフを5年前から再開した。
といっても会社で年に2,3回行われるコンペに出るために直前に練習をするくらいで熱心でない。

もちろんゴルフは好きだしうまくなりたいと思っていたが、なんせ会社と家事でそんなに時間に余裕がないのだ。
それでも、参加したほうが何かと会社の人間関係がスムーズになるし、行けば行ったで楽しいのだ。

昔の最高スコアは105だったと思うが、再開してからは120をなかなか切れない。
ドライバーは得意だしボールもまっすぐ飛ぶが、アプローチとパターが上手くいかないし、疲れてくるとショットの打ち損じが増えてガタガタになってだめだった。

練習もしてないのに負けず嫌いなので、悔しい気持ちでいたある時、昔プロを目指すほどゴルフが上手い知人がクラブを変えたほうがいいんじゃないかとアドバイスをくれた。

私はクラブでそんなにスコアが変わるんなて思っていなかったので、10年以上前の古いクラブをそのまま使っていた。
しかも兄のおさがりのレディースクラブでなく男性が使うクラブだ。
ドライバーはテイラーメイドのRの10.5だった。

知人に言わせると私が使っていたクラブは女性には向かないし、しかも年齢で体力が落ちているからもっと軽いクラブの方があっていると言う。

今のクラブは飛躍的に性能が向上していて、スイートスポットに当たらなくてもある程度大丈夫らしい。
ドライバーももっと軽くて角度のあるものを選ぶように勧められた。

そこで、1年前の春のコンペからクラブをレディースのD社Xシリーズに変えてみた。
するとどうだろう、同じように打っているのにいいショットが出るようになり、ドライバーとアイアンの飛距離も伸びた。
体力を使わない分パターに余裕ができ、あっさり120をきって118になった。
それからゴルフが楽しくなり、前よりも練習場に行く回数が増えた。
秋のコンペ前には110を切ることを目標に、コンペ前に練習ラウンドにも行った。

そしていよいよ秋のコンペ。結果は107。
1年もたたないで100台で出回れるようになったのは、やはりクラブを変えたおかげと思う。
今は100の壁を破るのを目標にしている。

前回一緒にラウンドしたゴルフメーカーの人が言っていた。
ゴルフが上手くなるには、「道具と回数と運」だと。

ゴルフのいいところは他のスポーツと違い、幅広い年齢の人同士が一緒にプレーできるし、70代の人が20代に勝ったり、女性だって男性に勝つこともある。
それに、広々としたグリーンを歩くのは健康にもいいし気持ちいいものだ。












2016年5月24日火曜日

【シネマ散歩】『殿、利息でござる!』は終わった後にじわじわ来るいい話。

『殿、利息でござる!』は庶民VSお上の銭バトルを面白おかしく描いた映画と思って見ると、いい意味で裏切られる作品だ。

フィギュアスケーターの羽生結弦くんがお殿様の仙台藩主・伊達重村を演じたことでも話題になっている。


250年前の江戸中期の仙台藩・吉岡宿は、藩から物資を運ぶ伝馬役を押しつけられていた。

馬は自前で買って世話をしなければならない上に、人足を雇う費用も負担しなくてはならなかった。

耐えかねて夜逃げをする者もあとを絶たない。

そんな中、決死の覚悟で吉岡宿を救うため立ち上がる人がいた。

造り酒屋の穀田屋十三郎(阿部サダヲ)が、京都から吉岡宿に帰郷した菅原屋篤平治(瑛太)と、みんなが幸せになるための方法を模索していたある日、範に金千両(現代の3億円くらい)を貸し、その利息1割を吉岡宿の労役に書かかる費用にあて、みんなの負担を減らそうと考えた。

アイデアはいいが、表ざたになれば命さえ危ない上に、そんなお金が集まるとは思えない非現実的な話だが、真剣に人々の窮状を案じていた穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は本気でことを起こそうと奔走する。

その先はネタバレになるのであえて語らないが、思いを同じにしていた人が他にもいたこと。

そして、実はこの計画が実現するために、ある人物の長年に渡る秘密が明らかになっていく。

その話が、この話しの鍵となっている。


名誉や自己顕示欲でなく世のため人のため、見返りを求めず、口外しないという「つつしみの掟」を作り粛々と計画を遂行していく姿は、コメディタッチでエンターテイメントの強い演出の中にも、静かな感動が湧いてくる。

見ている間は泣いたり、笑ったりしながらも見終わった後で、じわじわ心に効いてくる作品だ。



この映画の原作は、磯田道文さんの『無私の日本人』の実話が元になっている。

磯田道史さんの『武士の家計簿』が映画化されたある日、見知らぬ老人から届いた1通の手紙がこの作品が生まれたきっかけとなっているエピソードがある。

その老人の吉岡宿に伝わっている立派な人々の話を本にしてほしいという内容の手紙がきっかけで、磯田道文さんは映画の中にも出てくる『国恩記』を知ることとなる。

『国恩記』は創造を絶した内容で、歴史学者でもあり古文書を冷静に読む磯田道文さんも泣かれたということだ。

詳しくはこちらをどうぞ。

本の話WEB 
『自著を語る ある老人の執念がこの本を書かせた 『無私の日本人』 (磯田道史 著)』













2016年5月21日土曜日

思わずおぉーとなる『萌え断』の世界

おにぎらずのブームは、切った断面の意外性や美しさにテンションがあがるところがみんなの心を捉えたのが流行った要因だと思うが、インスタグラムで盛り上がっている『萌え断』もサンドイッチやパンの断面に「萌え~」とする写真の投稿で盛り上がっている。

勝手な分析だが、飾り巻き寿司のように、美味しいだけでなく見た目にも工夫を凝らす日本人の美意識を刺激するのだろう。

わたしも子どもが小さいころ喜ばせたくて、飾り海苔巻きの本を買って一生懸命作ったことがあった。


「萌え断」のサンドイッチは、パンの間にこれでもかと食材をはさんでいる。

パンも自家製で、カラフルな野菜やハムや肉をはさんでとっても凝っている人もいる。

パンは食パンに限らず、ベーグルやピタパンなどさまざまだ。

一口では頬張れないほどのボリューム満点なところも、こころ魅かれる。


最近はサンドイッチに限らず、ケーキや海苔巻きなどの断面も投稿されている。

この「萌え断」まだまだ盛り上がりそうだ。



メンチカツも自家製。美味しそう!
annaさん(@anna0407s)が投稿した写真 -
出典:https://www.instagram.com/anna0407s/


昨夜の残りの棒棒鳥ときんぴらごぼうをはさんだそうです。アイデアですね。
出典:https://www.instagram.com/risterlab/


ママ友さんたちで持ち寄って作ったサンドイッチ。
出典:https://www.instagram.com/pekopokovvv/


メルヘンのショーケースには萌え~ますね
@yurimekko98が投稿した写真 -
出典:https://www.instagram.com/yurimekko98/


元祖萌え断。きれいですね。
出典:https://www.instagram.com/kuuuuuu93/


アニマル柄の食パン。おみごと!
出典:https://www.instagram.com/yucachito/



昨夜の残り物をベーグルにはさんでみました。
ゴルゴンゾーラとソースのはちみつマスタードが思ったより相性がよかった。
わたしもはまりそう・・・
切ると崩れるので、きれいな断面ををキープするのは案外難しかった。