2016年5月19日木曜日

おめでたい日には『幸せのお菓子 おいり』

2年前に島根から岡山、しまなみ街道を渡り愛媛から香川を旅したことがあった。

最後の地になった香川の高松でお土産を物色していたときに「さぬきのおいり 幸せのお菓子」と書いてあるカラフルな小さな丸いお菓子があった。

「幸せのお菓子」というネーミングが、人に差し上げたら喜ばれそうな気がして10個注文したところ、なんでもテレビでマツコ・デラックスさんが絶賛したため品薄とのこと。

その番組は見ていなかったが、お土産にあげた友人はテレビを見ていたらしく想像以上にテンションが高かった。

おいりはもち米から作られていてふんわり軽くて、口の中に入れるとすぐに溶けてやさしい甘さだ。

香川の西讃岐地方では婚礼時の引き出物や、お祝いの時に贈る和菓子という話を聞き、娘の結婚の時にはきっと使おうとその時思った。

見た目がとても愛らしくめずらしい。それになんといっても「幸せのお菓子」なので、ぴったりだ。

1587年に讃岐国亀山城主の初代生駒地親正公の姫君の興し入れの時に、領民がお祝いに五色の餅花で作ったあられを献上したのが由来で、今では出産や初節句、新築祝いなどおめでたい日の贈り物として用いられている。

嫁入りの「入る」と火で「煎る」とをかけて「おいり」と呼ばれるようになったといわれている。

そうしていよいよ娘が結婚することになり、香川の老舗から「おいり」を取り寄せて内祝いに使わせてもらった。



桐箱入りおいり