「誰の見たことのないクライマックスへ!」とくれば観ましたよ。
たぶん映画を観た人は、原題の『WHIPLASH』の方がしっくりくるのではないか。
この作品の持つ音楽に対する情熱や躍動感が『セッション』では軽い響きに感じるからだ。
ジャズのかっこよさにしびれるし、J・Kシモンズの演技力には脱帽だが、事故に遭いながら血だらけで舞台に立つところなど正直ドン引きだ。
それに鬼教官が指導者としてすごいのか、ただのいじめ教官なのか。
天才を生み出すために情熱を傾ける指導者のストーリーが、最後はちくられて教官をクビになったことへの仕返しになってしまっていた。
鬼教官に追い詰めれれていき、次第に狂気じみていく主人公が最後に爆発するラストは映画館のスクリーンでその迫力と終わった後の余韻と爽快感を味わって欲しい。
時間がたつにつれじわじわ効いてくる強烈で観たことのない映画だ。
観るならぜひ映画館でどうぞ!
【セッション】
監 督 デミアン・チャゼル
脚 本 デミアン・チャゼル
製 作 ジェイソン・ブラム ヘレン・エスタブルック ミシェル・リトヴァク
デヴィッド・ランカスター
製作総指揮 ジェイソン・ライトマン コウパー・サミュエルソン
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
キャスト マイルズ・テラー J・K・シモンズ
音 楽 ジャスティン・ヒューウィッツ