2015年11月8日日曜日

【御朱印】平成の大改修後の平等院

9月の連休にずーっと行きたかった念願の平等院へ行ってきた。

2014年に平成の大改修が終わった平等院を見たかったからだ。

御朱印は「阿弥陀如来」「鳳凰堂」「不動明王」の三種類いただいた。

平等院 阿弥陀如来

平等院 鳳凰堂

平等院 不動明王

さて、宇治駅に降り立つとすぐに宇治川の流れが 目に飛び込んでくる。

宇治駅から平等院へと向かう途中に渡る宇治大橋から見る宇治川は京都市内を流れる鴨川と違い水流が多く、山を背景に自然が豊かだ。


昔から変わらない景色の宇治川


宇治大橋を渡った橋のたもとに「紫式部像」があり、しばらく歩くと平等院の表参道が見える。

紫式部の「源氏物語」の宇治十帖は宇治が舞台

寺院であるのに大きな鳥居があるのはそこから平等院の守り神である縣神社の参道であるからだ。
参道の入り口の縣神社の鳥居

古くからの御茶屋さんが軒を連ねて、お茶の香りが流れてくる。

古いお茶箱が積んである 


平等院は末法思想が世の中に広がっていた時代に、極楽往生を願う浄土信仰が流行し、藤原頼通は平等院鳳凰堂をこの世の極楽浄土を再現するように作ったといわれている。

『仏説感観無量寿経』には、阿弥陀様の極楽世界を思い描く観法が説かれている。

それは、日没の光景を見て、その後目を閉じても夕日の姿を思い描けるようにするというもの。

「この世の極楽を見たければ平等院を敬え」といわれていた平等院鳳凰堂を日没の前に感慨深く眺めた。
平等院 表門
平等院入り口
日没前の鳳凰堂
末法思想の不安な時代に荘厳な鳳凰堂を建立し、平安時代最高の仏師定朝によって作成された丈六阿弥陀如来坐像を安置し、その周りには52躯の雲中供養菩薩像が懸けられている。

雲中供養菩薩像を「鳳翔館」でじっくり見ることができるが、それぞれの表情や持っている楽器などが違っていて、飽きずに見ていられる。

雲中供養菩薩像の数が52だからかお土産でトランプが売られている。

ちなみにジョーカーは鳳凰だった。


「鳳翔館」をでたところで、大改修の様子を大型テレビモニターで見ることができた。

当時の色を再現し、鳳凰堂の鳳凰に金箔を施し建てられた当時の華やかさに戻す苦労が伺える。

古くなった平等院になじんでいたので、真っ赤の金ぴかの平等院に違和感を感じないでもなかったが、実際最初はこんなに極彩色の金ぴかだったのだ。

これが古の人々の思い描く極楽浄土だったのでしょう。

極楽浄土を再現するために池まで配したこだわりに極楽浄土への強い憧れを感じる。

鳳凰堂
鳳凰堂
金色によみがえった鳳凰