わが家のわっぱたち |
曲げわっぱは、ずっと好きなもののひとつだ。
曲げわっぱに初めてであったのは、愛媛県松山市の民芸品を売る店だ。
当時はまだ19歳の小娘で1万円近くするお弁当箱にびびった。
若くてものを知らないなりに、ていねいに作られた美しい木目の曲げわっぱのシンプルなデザインと感触が心に残った。
どうしても欲しくて最初に買ったのが、一番右の四角い二段重ねのわっぱ弁当箱。
使ってみると、炊き立てのごはんの水分を程よく吸収しごはんがおいしい。
それに何をつめても美味しいそうに見える。
25年あまり使っているが、無塗装の白木はいい色になっている。
無塗装の白木のものは洗剤を使えないので、お湯でていねいに洗ってよく乾かしさえすればそんなに面倒なことはない。
ウレタン塗装されたお手軽価格のものは、普通に洗剤で洗える。
いつの間にか数が増えてしまったが、お弁当に限らず、お菓子を入れて出したり、お正月の時にもおせちを少し取り分けて食べる分だけ盛ったり和の雰囲気を味わいたいときに重宝している。