2015年11月13日金曜日

【御朱印】明治神宮と100年の森

明治神宮の御朱印

南参道 

ラジオで明治神宮のパワースポットの話をしていた。

明治神宮のパワースポットと言えば「清正の井戸」が有名だが、それよりも強力なパワーが出ている場所があるという。

明治神宮の北側の宝物殿の前に広がっている芝生の広場に北池あり、その手前に「亀石」と呼ばれる大きな石がそれだ。

何か新しいことをはじめたいとか、迷いがあるときにエネルギーをもらえるとかで興味を持ち行ってみたくなった。

亀石

初詣などで参道を歩いたことがあったが、宝物殿の方まで足を伸ばしたことがなかった。

宝物殿の前には国家「君が代」の歌詞にあるさざれ石もある。

さざれ石は大小の石灰岩の角礫が集まったものとある。
さざれ石の説明
さざれ石

参道を抜け明治神宮の森を歩いて少し驚いた。

今まで明治神宮がこんなに自然のままの森に囲まれていたとは気づかなかったからだ。

偶然なのだが、明治神宮を訪れた少し後にNHKスペシャルの「明治神宮不思議の森~100年の大実験~」を見た。

それで、明治神宮の森の謎が解けた。


100年前に明治神宮の創建にあわせて東京の真ん中に人口の森を作ろうと10万本の木を植え、理想の森作りが実験的にはじめられた。

神域として100年間立ち入り禁止にして守られてきた森を、現在を生きる私たちが見ることができる。

そして、多様な樹木を植えることで、人間の手を必要とせず自然の力で世代交代を繰り返す永遠に続く理想の森を目指した100年前の人々の壮大な計画が実を結んだ。

樹木だけでなく森は豊かな自然を育み、数多くの絶滅危惧種やめずらしい生物も生息していることが調査で報告されている。

今こうして自然に囲まれた森の中の明治神宮を参拝できるのも先人たちの知恵と努力のおかげだ。

東京オリンピック開催の年の2020年に100周年を迎える明治神宮。
なんだか不思議な縁だ。