2015年6月30日火曜日

そらみみ植物園の実写版 代々木ヴィレッジの庭

予てから一度行ってみたかった代々木ヴィレッジへ。
『そらみみ植物園』で紹介されている世界から集めた植物に会いに行った。


場所は代々木駅から1分。横断歩道を渡ればすぐのところにある。
振り返るとNTTドコモビルが見える。

そんな都会の真ん中に、一歩入ると緑あふれる一角が現れる。
緑のオアシスなんて生易しいものではない、植物図鑑の中にいるみたいに、なかなかお目にかかれない植物が植物園でもないのにフツーに商業施設の中にある。

たまたま、「Good SUNDAY MARKET』というイベントをやっている期間で、オーガニックの野菜やスイーツを売るショップや、ワークショップが開催されていた。



それから、西畠清順さんがプロデュースされた『SUMMER FOREST』森林浴体験型ビアテラスもオープンしていた。

ビアテラスに入る途中にトンネルのようにウスネオイデスというエアプランツの一種が埋め尽くされている。

明るい庭からちょっと薄暗い感じになり、違う空間を作っていて面白い。







ビアテラスのあるところに、オーストラリアから船で1か月ががりで運んできたという『ボトルツリー』がある。

私はこの木に会いにきたのだ。

説明文に「ボトルに似ていることからボトルツリーと呼ばれている。べつに花や実がきれいというわけでもなく、はたまた決してなにかの役に立つわけでもない。しかし、役立たずの木であっても、誰にも愛される愛嬌あふれるその存在価値に、言葉はいらない。抱きついてみたらよく分かりかも知れない。」とあった。
つらいことがあったときは、また会いに来よう・・・

そら植物園の説明文は学名ナントカとか、原産国ナントカとは記されていない。
その植物に興味を持ちそうなエピソードやプロフィールが、より親しみを感じさせる。



敷地の奥まったところにひときわ高く細長い木がある。
『ストリクタ』というイトスギの仲間だ。
こんなに大きいのにこの5倍成長するらしい。おどろきだ。



二階へ行く階段の手すりにブドウの実がなっていたり、木が実をつけていたりする。
代々木ビレッジの植物たちはここに根付いて、成長し、命をつないでいるのだ。


『ハガキノキ』『ゾウノキ』「極楽鳥花』『100年に一度咲く花』などなど、まだまだいっぱい知りたい植物がある。

どれもこれもよくこんな都会に来てくれましたという感慨を覚える。
西畠清順さんは、人に感動を与えるために世界中から植物を探してくると語っている。

植物がこんなに個性的で、深く心に入ってくることを教えてもらった気がする。