2015年5月8日金曜日

勝手に最中・もなか2

思い入れのある最中についてあれやこれや書いた続きです。


ネーミングに驚いた
新橋 新正堂 切腹最中

まず、ネーミングに驚かされる。
会社の取引先の方から手土産にいただいたのが最初だ。
その時にお詫びの品として持っていらしたと思う。

新正堂さんが「忠臣蔵」の起こりとなった浅野内匠頭が切腹した
田村屋敷跡にあり「忠臣蔵」にちなんでつくられた。

発案は三代目のご主人だが、ほとんどの人に反対されたのを押し切ったのは、泉岳寺でなくここが浅野内匠頭が切腹した場所だと知ってほしかったからのようだ。
今では、お詫びの時に持参する手土産として有名だ。

見た目もユニークであんこが皮に収まりきらず、貝の口のようにあいた皮の間にたっぷりとつやつやしたあんこともちもちの求肥がはさまっていて鉢巻きを見立てた帯が巻いてある。
まさしく切腹をあらわしたシュールな最中。

あんこは小豆の味がしっかり感じられるコクがあるけどサッパリした甘さで皮の食感があんこを引き立てていておいしい。

名前の奇抜さだけじゃなく、味も保証つきの一品だ。


予約しないと買えない
銀座 空也の最中
 
空也と書いて、「くうや」と読む。
空也の最中は2回しか食べたことがない。

会社に出入りしている東京生まれの東京育ちという業者さんから2度手土産にいただいた時に食べた。
銀座の並木通りにある老舗和菓子で、予約をしないと買えないんですよと渡す時におっしゃった。
支店もなく銀座でしか買えない。手に入りにくいことで有名だ。
夏目漱石「吾輩は猫である」にも登場することでも知られている。

餡はつぶあんでやや小ぶり、最初に食べた時皮が香ばしくて今までに食べたことがない感じだ。
焦し皮らしい。あんこも上品な甘さでわたし好み。

銀座では知らない人はいないくらい有名な店で、梨園の方たちもよく買われるらしい。
そう聞くと高級で敷居が高そうだが、値段は良心的で化粧箱10個入り1,130円(税込)だ。

どうしてもまた食べたくて調べてみたら、やっぱり配送はなかった。
希少価値がまた余計に空也の最中への愛を強くする。