本屋の店頭に表紙がETの写真のPOPAYE2015JUNE Issue818が積まれていた。
”ゴチャゴチャ言わずに、何が一番面白い映画か聞いてみました。全266作品、保存版!!”のキャッチコピーにひかれて思わず手に取った。
いろんな分野の面々が一番好きな映画について語っている。
私は「一番好きな映画は?」とか「一番好きな本は?」という質問が苦手だ。
決められないという理由もあるが、答えでその人からこちらの内面を見透かされそうで恥ずかしいのだ。
私自身が相手の好きな本や映画で、この人とは合うなーとか、つきあいにくいとか思ってしまうからかもしれない。
そういいながら、他人の好きな映画って気になるんですよね。
人の好みって本当に様々だ。
デザイナー、イラストレーター、写真家、DJ、映画関係者などクリエイターの方たちが多いせいか、選ばれた作品は個性的だ。
知らない映画もあるし、私にはひっかからなかった作品をこういう見方をするのかとか、面白く読めた。
忘れていた映画もあり、もう一度観直したい映画もある。
中で面白く読めたのが「その道のベストムービー」と「映画のABC」。
「映画のABC」はイラストをまじえて映画にまつわる盛りだくさんな内容なのだが、脱線ぶりがおもしろい。
例えば、”胸おどる”大作映画のパロディ。のコーナーに
アイアンマンのDVDを買おうと思ったら、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」欄に、『アーンイヤーンマン』なるものが紹介されていた。
に爆笑した。
他にも笑えるネタ満載。よかったら。
”レンタルショップ「ポパイ」始めます。”のコーナーでポパイでレンタルビデオ屋を始めたとしたら・・・と選ばれた6ジャンル、47タイトルの作品が紹介されている。
その中に、J.Jこと植草甚一氏のセレクトが入っていたことに、さすがポパイだとうれしかった。
DVDに混ざって、植草甚一のスクラップブックが並んでいる写真も意気に感じる。
私も若いころJ.Jおじさんにはまったクチだ。
それに、淀川長春氏がananに連載していた”シネマトーク”の文庫本と”究極の映画ベスト100”も並んでいるのだ。
古い映画もやっぱりはずせないセレクトでよしよしという感じだ。