女性は若けりゃいいという風潮の世の中、年配の女性がパシッと着物を着ているかっこよさは若さもかなわない。
結婚した年に着物の着付けを習い、事あるごとに着物を着てきた。
若いころは、半襟や足袋に柄物を持ってきて崩して着ていたが、最近は無地の着物に白い半襟と白い足袋をきりっと履くのが好きだ。
着物を着ていく機会を作るために、友達と京都の神社仏閣をめぐる企画をして行ってみたり、歌舞伎や大相撲にも出かける。
着物好きが高じて京都の染織の学校で織物も習っていたこともある。
何年も積み重ね磨かれてきた職人の技の美術品のような着物や帯を身につけることができるのは、とても贅沢だと感じる。
お金をかければきりがない着物だが、帯と帯揚げ、帯締めの組み合わせで何通りにも楽しめるので、すぐに飽きて着なくなってしまう洋服に比べればエコかもしれない。
簡素で繊細な日本の美意識であるジャパニーズ・ミニマリズムにますますひかれていく今日この頃である。
●同じ色無地に3通りの帯の組み合わせ
タイシルクの帯 気楽なお出かけに |
鳥獣戯画の刺繍の帯 相撲や観劇に |
華やかな花模様の帯 お正月などに |