2016年1月23日土曜日

一保堂のほうじ茶と大福茶

学生のころ京都烏丸の呉服屋の友人が一保堂にお茶を買いに行くというのでついていった。
一保堂の本店は三条京阪から15分ほど歩いた二条寺町にある。

友人のお宅ではいつも『いり番茶』を飲んでいるというので同じものを買って帰った。
『いり番茶』はスモーキーでとても野趣あふれる香りが強いお茶だ。
まだ10代だったわたしにはおいしいと思えなかったが、飲みなれるとくせになり好きになった。


別の機会に一保堂の『極上ほうじ茶』を買い求めた。
それから我が家ではここのほうじ茶が欠かせなくなった。
他のところのもいろいろ飲んでみたが、一保堂のほうじ茶の香りと味にはかなわない。

シンプルで洗練されたデザインの包装や茶筒もステキだ。

東京の丸の内にも出店し、今ではそちらに買いに行くことが多い。
喫茶コーナーも併設されていて、ティーパックになったお茶もある。


毎年クリスマスには丸の内のイルミネーションを見るのを楽しみにしていて、そのときに「一保堂茶舗」に必ず立ち寄る。

お茶を買うことと年末年始にもらえる「ふきん」も楽しみにしている。
毎年色が違っていて今年はあずき色だった。

それから年末年始にだけ売り出される「大福茶」は無病息災の願いを込めて元旦にいただくお茶だが、お茶やさんによって種類が違うらしく一保堂さんの「大福茶」は玄米茶だ。

いかにもおめでたい名前のお茶で新年を迎えるのは、日本ならではのすてきな風習で縁起がいい。